作成:2018.7.14 更新:2023.6.4
アイナメのルアー釣り!おすすめタックルから釣り方まで徹底解説!
アイナメはロックフィッシュとも言われる、ルアーフィッシングの人気ターゲット。北海道や東北などではトーナメントなども開催される近年注目を集める釣りです。今回はそんなアイナメのルアー釣りについて徹底解説していきます。初心者の方は必見です!
目次
ロックフィッシングの定番!アイナメのルアー釣りとは?
アイナメはロックフィッシュとも呼ばれる根魚の仲間。
昆布や岩などの海中の障害物を好み、磯場や防波堤などで通年で狙える魚と言われており、近年は全国各地でのロックフィッシングのターゲットとしても人気です。
おすすめのシーズンは1年の中でも水温があがりはじめる春シーズンと産卵を控えた秋シーズン。
主なベイトは甲殻類や小魚となるため、ルアー釣りで狙う際にはワームと呼ばれるソフトルアーが定番です。
北海道や東北などの北の地域では50センチを超える大型が釣れることも珍しくなく、最大サイズは60センチ近くの大型の釣果も聞かれます。
ルアーでアイナメが狙えるハイシーズンはいつ!?
アイナメは水温が上がり積極的にベイトを追いかける5から7月までの春シーズン。
産卵を控えた大型の個体が岸寄りする10から12月までの秋シーズンがハイシーズンとされており、大型のサイズはもちろん数釣りも楽しめます。
この時期のアイナメはルアーに対しても積極的にバイトをしてくるため、ポイントやアプローチを難しく考えずにルアーで釣果をあげることができます。
磯の大物とも互角のファイト!アイナメのおすすめタックル!

アイナメは防波堤、磯、船釣りなどさまざまなフィールドで狙える魚。
そのため使用するタックルは狙うフィールドによって大きく異なります。
今回は良型のアイナメが狙えるとして人気の高い磯でのルアー釣りタックルについて見ていきます。
磯でのアイナメ釣りは岩盤や昆布などの根に落とし込んだルアーでアイナメをバイトさせ、釣り上げるスタイルです。
そのため海中の障害物や根から強引にアイナメを引き剥がすためのパワーの強いタックルがおすすめ。
アイナメはスピニング、ベイトの2つのタックルで狙える魚ですが、磯でのルアー釣りの場合はパワーの強いベイトタックルが主流です。
磯アイナメにおすすめのベイトタックル
ここでは磯でのアイナメのルアーに釣りにおすすめのベイトタックルについて見ていきます。
スピニングタックルに比べると価格が高く、扱いも難しいためやや上級者向けのタックルとなりますが、磯の大型のアイナメと互角のファイトを楽しむためには最適です。
8フィート以上のベイトロッドが定番
磯場でのアイナメ釣りは漁港や防波堤に比べて足場の高いフィールドで釣りをすることがほとんどです。
そのため使用するベイトロッドは8フィートを超えるロングロッドがおすすめ。
また漁港に比べて潮の流れが強いことが多いため、1オンスクラスのシンカーを快適に扱えるH以上のモデルが定番です。
ロッドの調子はもちろん、長めのレングスはファイトを有利に進めることが可能です。
そのため気になっているロッドのレングスで悩んでいる方は長めのモデルを選択することをおすすめします。
深溝のベイトリールがぴったり!
磯場でのアイナメのルアー釣りでは16ポンド以上の太めのラインが使用されることがほとんどです。
そのため太めのラインが100メートル前後巻くことができる、深溝のスプール径のベイトリールが必須。
またアイナメを素早く障害物や根から引き剥がすことができるハイギアのものがおすすめです。
ハイギアモデルはラインスラッグを素早くとることができるため、着底後のアプローチもテンポよくできるメリットもあります。
磯場での釣りはファイトはもちろん、エントリーの際などにリールに負荷がかかるケースが稀にあるため、剛性や耐久性の高いモデルが安心です。
アブガルシア REVO ビッグシューターコンパクト
自重:250g
ギア比:7.3:1
最大ライン巻取:76cm
最大ドラグ力:10Kg
ラインキャパ:16lb-125m/20lb-100m
根ズレに強いフロロカーボンライン
磯場でのアイナメのルアー釣りはフロロカーボンラインが定番。
アイナメはファイトの際に根や障害物に潜り込もうと激しく抵抗するため、ラインが根ズレなどによって切れてしまうリスクがあります。
フロロカーボンラインは、根ズレに強く比重も重いため、底をとる釣りにも最適のラインです。
太さは16から20ポンドが定番とされており、狙いたいサイズや使用するシンカーの重さなどに合わせて好みの太さを選びましょう。
根ズレでラインが痛むことが多いため安価な200m巻きのモデルも人気です。
クレハ フロロマイスター 240m 16lb
全長:240m
Test lb:16lb
参考号柄:4号
標準直径:0.330mm
素材:フロロカーボン
カラー:クリア
非整列巻
80m毎マーキングシールに残りm数を表示
磯アイナメにおすすめのスピニングタックル
ここでは磯場でのアイナメのルアー釣りにおすすめのスピニングタックルについて見ていきます。
ベイトタックルに比べるとパワーの面で劣るものの、近年は9フィートを超えるロングロッドも増えてきており、スピニングタックルの遠投性能を活かした磯釣りも人気です。
またベイトタックルに比べると扱いが簡単であるため初心者にもおすすめです。
9フィート以上のロングロッドが定番
磯でのアイナメ釣りに使用するスピニングロッドは8フィート後半のロングロッドがおすすめ。
1オンス以上の重めのシンカーを遠投したい方などには9フィート以上のモデルでも問題ありません。
ベイトロッドに比べるとファイト時のパワー面に不安があるため、MH以上の調子のものを選びましょう。
スピニングロッドのロングモデルはアイナメ専用モデルの数がまだまだ少ないため、フラットフィッシュロッドやシーバスロッドを流用する使い方もおすすめです。
ダイワ HRF 92HS
全長(m):2.79
継数(本):2
仕舞(cm):144
自重(g):167
ルアー重量(g):10-40
適合ライン ナイロン/フロロ(lb.):10-24
適合ラインPE(号):0.8-2.5
3000番以上のやや大きめのスピニングリール
スピニングリールは8フィート後半から9フィート以上のロングロッドに合わせることになるため、3000から4000番のやや大きめのモデルがおすすめ。
遠投することが多い釣りになるため、1号前後のPEラインを150メートル巻けるスプール径が定番です。
ギア比はハイギアが定番ですが、スイミングなどの巻きの釣りでアプローチしたい方にはノーマルギアも人気です。
ベイトリール同様、剛性や耐久性が高いモデルを使うことで安心した釣りが楽しめます。
シマノ ストラディック 3000MHG
ギア比: 5.8
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg): 3.5/9.0
自重(g): 245
糸巻量:ナイロン(lb-m) 8-130、10-110、12-85/ フロロ(lb-m) 8-110、10-90、12-80/ PE(号-m) 1-190、1.2-150、1.5-120
最大巻上長(cm/ハンドル1回転): 86
ダイワ フリームス LT3000-C
ギア比:5.3
最大ドラグ力(kg):10.0
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):80
自重(g):210
標準巻糸量:ナイロン(lb-m) 8-150、10-120、12-100 / PE(号-m) 1.0-200、1.2-190、1.5-170
飛距離重視のPEライン
スピニングタックルを使用する際はその遠投性能を活かすためにメインラインにPEラインが使用されることが多いです。
太さは1号以上のやや太めのものを選びますが、PEラインは根ズレに弱いためフロロカーボンのショックリーダーを使用することが前提となります。
リーダーの太さは好みやポイントによってさまざまですが12ポンド以上のものがおすすめ。
他のルアーフィッシングに比べると長めの3メートル前後のリーダーを結束することでラインブレイクのリスクは軽減できます。
クレハ シーガー プレミアムマックスショックリーダー 30m 14lb 3号
素材:フロロカーボン
号数:3号
巻数:30m
実強力lb.:14
dia.mm:0.285mm
磯アイナメにおすすめのルアーとは?
アイナメはワームと呼ばれるソフトルアーで狙うのが一般的とされています。
ワームはジグヘッド、テキサスリグなど、さまざまなシンカーやフックと組み合わせて使うことができますが、磯場での釣りの場合は根掛かりの回避が大前提となるためテキサスリグが使われることがほとんどです。
磯では甲殻系ワームが定番
アイナメは甲殻類や小魚をメインベイトとして捕食するため、これらを模したワームを使いましょう。
磯場のアイナメは特に甲殻類を好んで捕食する傾向があるため甲殻系ワームがおすすめ。
ハイシーズンには4から5インチのやや大きめのサイズ。
活性が低い状況では3インチ以下の小さめのサイズ。
状況に合わせたサイズの使い分けは釣果にも繋がりやすいです。
カラーは赤やオレンジなどのアピール系。茶や緑などのナチュラル系の2種類をローテーションされるのが定番です。
20グラム以上の重めのシンカーがおすすめ!
テキサスリグを使用する際はフィールドに合わせたシンカー選びも釣果アップのポイント。
磯場では20グラム以上のウエイトが定番とされており、水深があり潮の流れが早いエリアなどでは30グラム以上のものが使われることもあります。
シンカーの素材は鉛、ブラス、タングステンなどのさまざまなものが販売されていますが、磯での釣りは根掛かりのリスクが高いためコストパフォーマンスを考えると鉛やブラス素材がおすすめです。
太軸の専用フックで安心したファイトを楽しもう!
テキサスリグに使用するフックはワームサイズに合わせたサイズのものを使用しましょう。
通常のバス釣り用のオフセットフックでも問題ありませんが、磯のアイナメはサイズはもちろん引きも非常に強力であるため、フックが曲がることによるバラシにつながる可能性も高いです。
そのため専用のロックフィッシュ用のオフセットフックが安心です。
釣果実績多数!磯アイナメにおすすめの爆釣ワーム5選!
ここでは磯でのアイナメ釣りにおすすめのワームを5種類紹介します。
ロックフィッシュ用の人気アイテムはもちろん、実績の高いバス用ワームもピックアップ。
アイナメ釣りに使えるワームを探している方はぜひ参考にしてくださいね。
エコギア バグアンツ
エコギアから販売されているロックフィッシュの定番甲殻系ワーム。
アイナメの釣果実績も抜群で、磯で使用する場合は3と4インチの2サイズがおすすめ。
豊富なカラーも魅力の一つですが、ロックベイトシナモンはフィールド問わず活躍する鉄板カラーです。
バークレー パワーホッグ
バークレーから販売されている甲殻系ワーム。
アピール力が非常に高くアイナメの活性が高いハイシーズンにおすすめです。
針持ちがよいため、コストパフォーマンスも抜群です。
バークレー アジャストハント
磯での大型アイナメをターゲットに開発された専用ワーム。
大型の実績が非常に高く、ランカーサイズを狙って釣りたい状況におすすめ。
クリアピンクは濁りでもクリアウォーターでも実績があるカラーです。
デプス プロズワン デスアダーホッグ
デプスとプロズワンのコラボワーム。
3インチというサイズ感ながら非常にアピール力が高く、根のきつい磯などへのアプローチにおすすめ。
サイズ問わず、釣果実績の高いワームです。
O.S.P ドライブクロー
O.S.Pから販売されている人気甲殻系ワーム。
その生命感溢れるアピール力はアイナメにも抜群の効果を発揮します。
磯で大型のアイナメを狙う際は4インチモデルがおすすめ。
ソルト専用カラーもラインナップされています。
磯アイナメが釣れるおすすめポイントは?
ここでは磯でアイナメを狙う際におすすめのポイントを紹介します。
使用するタックルによって狙えるポイントが異なるため、自分のタックルやスタイルにあったポイント選びも大切です。
沖目の岩場は大型を狙える鉄板エリア

出典:photoAC
磯では定番のポイントの一つ。
岩場の周りにはアイナメが好む根が大量に生えているため、その周辺にピンポイントにキャストすることが大切。
特に沖目の岩場には大型のアイナメが潜んでいることも多いため、スピニングタックルの遠投性能を活かした釣りには鉄板のポイントです。
潮の流れの強いエリアはベイトの溜まり場!

出典:photoAC
潮の流れが強いエリアはアイナメのベイトとなる甲殻類や小魚がつきやすいため磯でも積極的に狙いましょう。
ボトムを取るのは難しいポイントでもあるため狙う際は20グラム以上のシンカーを扱えるベイトタックルが基本。
活性が高いアイナメが潜んでいることも多いため、着水後のフォール中のバイトにも注意しましょう。
忘れられがちな磯の足場
磯では意外と見落としがちな鉄板ポイント。
足場のヘチには昆布などの根がびっしりと生えていることも多く、その下には大型のアイナメが隠れています。
ロングロッドでは狙いにくいため8フィート前後のベイトタックルを使用し、丁寧に探ることで思わぬ釣果を得られるかもしれません。
爆釣間違いなし!ワームを使ったアイナメの釣り方は?
最後にワームを使ったアイナメの釣り方を簡単に紹介します。
磯でのアプローチは通常のフィールドと異なる点も多いため、はじめて挑戦する方はぜひ参考にしてください。
リフト&フォールは定番のアプローチ
磯ではアイナメのついているポイントにしっかりとワームを送り込むことが大切です。
甲殻系ルアーを使ったアプローチの場合、ボトムをとることが前提となるため、しっかりとボトムを感じながら釣りをすることが基本です。
アイナメは縦の動きに反応しやすい魚と言われているため、リフト&フォールなどのロッドワークを使った縦のアクションもおすすめ。
フォール時はもちろん、ボトムに着底した際にバイトができることも多いため注意が必要です。
根が邪魔で底までワームを送り込めない場合はシンカーのウエイトをあげてみましょう。
バイトが少ない時は?
大きなリフト&フォールでバイトがでない時は繊細なアプローチもおすすめ。
ボトムについたワームをロッドのティップで軽くシェイクするシェイキングは磯場では盲点になりがちなテクニックの一つ。
またステイさせるだけで自発的なアクションが可能なワームを使う場合はボトムでのステイもおすすめ。
10秒以上ステイさせることで、いきなりビッグバイトがでるケースも珍しくありません。
どうしても釣れない時の秘密兵器
さまざまなアプローチをしても釣果があがらない場合は”汁系ワーム”を投入しましょう。
エコギアから販売されているエコギアアクア、バークレーから販売されているガルプ。
これらの汁系ワームは集魚効果が非常に高く、活性が低い状況でもアイナメに口を使わせられる秘密兵器です。
通常のワームで反応が得られない状況でもまだまだ諦めてはいけません!
エコギア(Ecogear)ワーム熟成アクアロッククロー2.5インチ(62mm)青イソメJ03ルアー
主な対応魚種:カサゴ ハタ アイナメ ソイ クロダイ
サイズ:2.5インチ(62mm)
カラー:青イソメ J03
入り数:7本
まとめ
ロックフィッシングのターゲットとして人気の高いアイナメのルアー釣りについて見ていきました。
アイナメは漁港などでも手軽に狙える魚ですが、磯場では40センチを超える大型の実績も高いです。
専用のタックルやワームを使いながらぜひ夢のランカーアイナメを釣り上げてくださいね!