作成:2018.7.14 更新:2023.2.4
強烈な引きが魅力のルアー・キャスティングで狙う真夏の大物シイラ
真夏の人気ターゲットであるシイラ。ルアーで狙うターゲットとして人気ですが、どんな釣り方で狙えるのでしょうか。ルアーで狙うシイラゲームの釣り方やおすすめのルアーなどをご紹介します。
目次
ルアーキャスティングで狙うシイラ

出典:foter
近海の大物「シイラ」は日本名で万力とも呼ばれ、そのパワーが持つ強烈な引きが魅力のルアーゲームです。表層を好み水面に浮いている漂流物などに良く付いています。シーズンは6月頃から10月頃まで狙え、トップシーズンは7月から8月に掛けての真夏が本番です。
シイラは最長で1.5mほどになる大型魚で、ルアーで良く釣れてくるサイズは1m前後のサイズが多いです。獰猛なフィッシュイーターですから、ルアーにも反応が良く大型ミノーなどで狙いますが、一度その強烈な引きを体験すると病みつきになるターゲットです!
シイラを狙う最適なシーズン

出典:foter
シイラは太平洋沿岸の近海に生息している夏の魚です。狙えるシーズンとしては比較的長い期間で狙える魚で、シーズン初めは6月頃から始まりす。
この頃は比較的サイズの小さなシイラが良く釣れ、サイズ的には50㎝前後の子供シイラが多いです。そして7月から8月に掛けてシイラも大きくなり、1m前後のサイズが出始めて来ます。
また数も出るので釣っていて一番、楽しい時期でしょう。終盤に掛けては10月頃まで狙えますが、数は余り出なくなりますが、しかし大型サイズが釣れてくる時期になります。
これから始める人は
シイラ釣りをこれから始める人は、成長したシイラの強烈なパワーに驚くことが多いです。中には気持ち的に負けてしまう人もいるそうです。可能であれば、数が出てサイズも小型が多いシーズン初盤の6月頃から始めると、良い練習にもなり最適でしょう。慣れてくれば7月や8月のトップシーズンで大型サイズに挑戦してみましょう。
シイラをルアーで狙うタックル選び

出典:foter
強烈な引きを楽しめるシイラ狙いで使用するタックルは、そのパワーを受けとめるため強靭なにヘビータックルを使用するのが一般的です。またシイラ以外の不意の大物にも対応できるような強靭性が求められます。では、どのようなロッドが使いやすいのか、見て行きましょう。
ロッドについて

出典:シマノ公式ページ
シイラ狙いに使用するロッドは、その強烈なパワーに負けないロッドでなくてはいけません。また大型のルアーをキャストするので、ある程度の飛距離が出る長さと、大型ルアーが投げれるロッドを選ぶ必要があります。
まず、飛距離の話からすると7ftくらいの長さが使いやすく飛距離も期待できるのでおすすめします。ルアーの重さは100グラムくらいのものが投げれるロッドであればシイラの強烈なパワーにも負けないでしょう。
具体的にはロッドの強度を表す記号にM、MH、Hなどがありますが、ここではMHあたりが良いと思います。Hでは固すぎて逆に使いにくいですし、腰への負担も大きいです。
ライトタックルはおすすめしません。
シイラ狙いの記事などを読んでいると、中にはライトタックルで釣った内容が書かれている記事を見る事があります。確かにライトタックルでもシイラは釣ることが出来ますが、余りおすすめしません。特に初心者は絶対に避けましょう。
ライトタックルは中級者以上のアングラーが、さらにゲーム性を高めるために使用してることが多く、決して代用している訳ではありません、既に何度もシイラを釣った経験があり、もっと楽しみたい人が敢えてライトタックルで挑んでいるのです。
グラスロッドとカーボンロッド
シイラ狙いに使用するロッドの素材を見ると、カーボンロッドとグラスロッドがあります。今の主流はカーボンロッドです。カーボンロッドはとても「軽く」強い素材ですので、グラスロッドよりも細く、軽く作ることができます。1日、重いルアーをキャストするシイラ狙いですから、ロッドは少しでも軽い方が良いですね。しかしカーボンロッドはある一定の負荷が掛かると折れてしまいます。
反面でグラスロッドは重いですが、とても良くしなり魚が掛かってからのやり取りはグラスロッドの方が扱いやすいです。しかも折れにくいので安心感もあります。しかしながら重量のあるロッドを使用してルアーをキャストするので、かなりの重労働になるのが欠点です。
メタルジグの使用
表層を主な活動域とするシイラは、ミノーで狙うのが一般的です。しかし大型のメタルジグにも良く喰ってきます。例えば表層に小型シイラが群れてるときは中層に大型シイラが潜んでいることも珍しくありません。そんな場合はメタルジグで一気に沈めて狙うと大型が喰ってくることもあります。メタルジグも万が一に備え、複数本を用意しておくのも良いかもしれません。
シイラ狙いにおすすめいしたいロッド2選
日本を代表する釣り具メーカーのシマノとダイワから、シイラ狙いに最適なルアーキャスティングロッドを1本ずつ紹介します。
シマノ・キャスティングロッド
シマノ製のルアーキャスティングロッドです。
長さもちょうど良い感じでキャスト時にも負担なく1日、楽しめるロッドです。
シイラがヒットしても負けない強靭性で魚をグイグイ寄せてきます。
シマノ グラップラー タイプC S710ML
全長(m):2.39
継数(本):2
仕舞寸法(cm):182.2
自重(g):238
適合ルアーウェイト(g):MAX80
適合ライン PE(号):MAX4
最大ドラグ:MAX6kg/45
ダイワ・キャスティングロッド
ダイワが誇るソルティガシリーズにあるルアーキャスティングロッド。
強靭性では有名なダイワのロッドです。
シイラのパワーに負けない安心感があり、心地よいしなりが釣りを一層、楽しませてくれる1本です。
ダイワ ソルティガAP C83-5
全長(m):2.51
継数(本):3
仕舞(cm):99
自重(g):330
ジグ・ルアー重量(g):キャスト MAX 110
適合ライン PE(号):MAX 5
シイラ狙いに使うリールの種類

出典:シマノ公式ページ
シイラ狙いに使用するリールは、ルアーをキャストするので飛距離などを考慮しさらに使い勝手を考えると、圧倒的にスピニングリールの方が使いやすいです。正直なところ、余りシイラ狙いのリールでベイトリールの話を聞いた事がありません。ここでは一番、使用されているスピニングリールを紹介していきたいと思います。
シイラ狙いで使用するスピニングリールは使用するラインにもよりますが、ある程度の大型サイズのスピニングリールを使用します。番数的に言えば6000番以上を出来れば8000番をおすすめしたいです。
ラインのキャパシティーも300m以上は欲しいところ、今はその殆どがPEラインを使用すると思いますが、PE4号を最低で300m巻けるスピニングリールが1つの条件で可能なら400m巻けるものが好ましいです。また、リールに搭載されるドラグ性能も高性能なドラグが搭載されているものが良いですね。
またハイギアとローギアなどの選択がありますが、キャストする場合は回収を早めて手返しを良くしたい理由からハイギアが良く使われています。
リールのドラグ性能
シイラなどの大型魚を狙う釣りで使用するリールで重要なのがドラグ性能です。ドラグとは、ある一定の負荷がラインに掛かった場合、スプールを逆転させてラインを放出してくれる機能です。最近の主流であるPEラインは細くて強靭なラインですが、急に魚が走り出して起こる急激な負荷には弱く高切れする可能性があります。
このラインブレイクを防ぐのがドラグ機能です。ここがスムーズに逆転しないリールはシイラ狙いではおすすめしません。シマノやダイワ製のある程度のリールであれば全く問題ないのですが、無名メーカー品などコスパの良いものには注意が必要です。
シイラ狙いにおすすしたいリール2選
シイラ狙いに使用したいおすすめのリールを国内トップメーカーであるシマノとダイワからそれぞれご紹介しましょう。
シマノ・スピニングリール
数あるシマノのスピニングリールから、コストパフォーマンスが高くて性能の良いリールを選びました。
ドラグ性能も申し分なくおすすめしたいリールです。
シマノ ストラディックSW 8000PG
ギア比:4.9
実用ドラグ力(kg):9.0 / 最大ドラグ力(kg):13.0
自重(g):650
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):94
糸巻量:ナイロン(lb-m) 5-275、6-230、8-160 / PE(号-m) 3-410、4-300、5-250
ダイワ・スピニングリール
強靭なリールでその名を馳せたダイワのリール。
今回はコストパフォーマンスに優れていながら性能の良いモデルをチョイスしました。8000番がおすすめです。
DaiwaBGSpinningReels
ダイワブラックゴールド( BG )スピニングリール、オーナーズマニュアル
ダイワブラックゴールド( BG )スピニングリール
ダイワの組立ラインで最初のスピニングリールのrolled-off 1955
今の世界の中でも最大の、最も影響力タックル社が
ダイワ重視するの:の革新と品質
シイラ狙いで使用するライン

出典:シマノ公式ページ
シイラのキャスティングゲームに使用するラインは、その強力なパワーに対抗するためにPEラインが主流です。太さは4号を使用されているケースが多く、中には3号や5号の方もいます。今はナイロンやフロロカーボンを使用する人は殆どいません。理由はライン強度もありますが、ラインキャパシティーにあります。シイラ狙いでは最低300mは欲しいところですが、ラインが太くなる分、リールが大型化していきます。8000番あたりで納めるにはPE4号が最適です。
またPEラインの先には必ずショックリーダーを2m前後、付けて使用しましょう。ショックリーダーはナイロンとフロロカーボンがありますが、使いやすさではナイロンをおすすめします。強度的には80lbあたりで良いでしょう。
おすすめしたいライン2選
シイラのキャスティングゲームで使用したいPEライン4号を、ご紹介します。
シマノ最強のPEライン
シマノ製の最強をうたったPEラインです。8本撚りで強度が高い4号ラインです。
シマノ(SHIMANO)PEラインオシアEX8300m4号70.0lbマルチカラーPL-078L
素材:PE/全長:300m/4号
マルチカラー
最大強力:70.0lb(31.0kgf)
新工法TOUGH CROSS採用。
8Braid採用で滑り性向上
キャスティングで重視する「トラブルレス」「衝撃吸収」「超高強力」を特に追求したモデル。
安定のクレハシーガー
クレハのシーガーライン4号300mです。こちらも強度には定評があります。
クレハ(KUREHA)PEラインシーガーPEX8300m4.0号62lb(28.1㎏)5色分け
主な対応魚種:全魚種対応
素材:PE
全長:300m / 号数:4.0号 / 強度:62lb(28.1㎏) / 8本編み
カラー:10m毎 オレンジ・青・赤・緑・紫
素材:超強力ポリエチレン繊維(イザナス)
10m毎マーキング:Colorオレンジ・青・赤・緑・紫
シイラ狙いで使用するルアーの種類

出典:ダイワ公式ページ
シイラのキャスティングゲームで使用するルアーは、基本的に表層に生息している魚なのでミノーなどをメインに使用して狙います。シイラは獰猛なフィッシュイーターですので、ルアーにとても良く反応します。また表層に小型のシイラが群れてる時にはメタルジグで中層を狙う場合もあります。では。どのルアーでどのように狙うのかを見て行きましょう。
ミノーで狙うシイラ
使用状況
前述しているように、シイラの生息域は表層ですからトップ系のミノーで狙うのが定番になります。フローティング系のミノーで大きな音を立てながらリトリーブを繰り返してヒットさせます。大きさは15㎝サイズなどの大型ミノーをメインに使用します。カラーなどはその日の当たりカラーがありますので、コレとは言いにくいのですが、その時のベイトに合わせたカラーから始めるのが良いでしょう。
渋い状況での対応策
トップで全く反応が無くなった場合は、ルアーのサイズを少しダウンさせて12㎝や10㎝前後のルアーに変えてみましょう。それでも喰い渋った時は、少し沈む系のディープタイプのルアーも効果的です。
ジグで狙うシイラ
使用状況
シイラ狙いでジグはメインとしてではなく、あくまで補助的な位置づけです。トップで反応が無くなった場合や、表層に小型シイラが群れてる時などに使用しますので、釣行の際には数本、忍ばせておくのも有効です。ジグ専用のロッドを別途、用意しないいのであれば、キャスティングロッドのルアー荷重までの重さのジグにしましょう。
シイラ狙いでおすすめしたいルアー10選
シイラ狙いで使用するルアーはトップ系がメインとなります。喰い渋った時は若干の下層を狙うこともあります。そこでシイラゲームに最適なルアーをご紹介しましょう。
トップ系ミノー・フローティングタイプ
シイラ狙いのメインであるトップ系ミノーをご紹介します。サイズやカラーも多彩にありますので幾つかの予備とサイズ違いやカラー違いを持っておくと良いでしょう。
マリア(Maria)ポッパーポップクイーンF160160mm65gイワシB01H
主な対応魚種:ブリ 青物
タイプ:フローティング
サイズ:160mm / 重量:65g
カラー:イワシ B01H
フックサイズ:ST-66 #2/0
リング:ファイターズリングダエン #7
SHIMANO(シマノ)ルアーオシアペンシル160FAR-CPB-160Q
全長(mm):150
自重(g):65
タイプ:フローティング
フックサイズ:ST-56 #2/0
貫通ワイヤー
オシアペンシルがAR-C重心移動システムを搭載!オシアペンシル150Fの立ち上がりの良さはそのままに、飛距離が向上!
オシアペンシル150FにAR-C重心移動システムを搭載したのが160F AR-Cです。アンダーでしか投げられないシチュエーションや、太糸でも飛距離が必要なシチュエーションで、しっかり飛ばせます。
ダイワルアーソルティガドラドポッパーII130FPHピンク
カラー:PHピンク
サイズ(mm):130
自重(g):45
フック仕様:ST-56 #1 トレブル
ストレスのない飛距離と甘いPOPサウンドを生み出したNEWデザインポッパー。
甘いPOP音を発し、バブルの中に常にボディを置けるように設計された新カップ形状。
大型青物の強烈な反転にも対応するスイベルフロントフックアイ。
シマノ オシア 別注平政 160F フラッシュブースト
カラー:001 Fマイワシ
タイプ:フローティング
サイズ(mm):160
自重(g):61
フックサイズ:#2/0×2、SPリング 100lb
シンキング・ミノー
トップ系で喰い渋った場合は、シンキングミノーで少しルアーを沈めて中層付近を探ると再びヒットすることがあります。何度も同じ水域を攻めるとシイラも学習し、ルアーを見切ってしまいますから、違い水域を攻めることで再び食いが活性しやすくなります。
リトリーブで沈むミノー
ヘッドにベロが付いており、リトリーブすると一定の水深まで沈みながら泳いてくれるので、喰い渋ったシイラに効果的です。
自重で沈むシンキングミノー
シンキングタイプのペンシルベイトです。
リアルイワシサイズでためらいもなく喰ってきます。
遠投性能もバッチリです。
DUELの新作ルアー
遠投性能抜群です!
スローリトリーブからジャークまで幅広いアクションに対応します。
中層狙いのジグ
あくまでサブ的な位置づけですが、中層を狙う際に使用する機会もあるのがジグです。釣行の際には数本、持って行くと良いでしょう。
ダイワ(DAIWA)メタルジグソルティガTGベイト150gPHグリーンゴールド
標準自重(g):150
サイズ(mm):99
高比重タングステン製メタルジグの代名詞。更にパワーUP
シイラ狙いのコツ

出典:foter
シイラ狙いでの大切なポイントは何処でしょうか、ルアーをキャストしてリトリーブを繰り返すシイラゲームですが釣果を伸ばすためには、コツがありますのでご紹介します。
トップ系ミノーで釣る
シイラは泳ぎも早く、素早く動くものには興味を示して獰猛にアタックしてきます。漂流物周りや、シイラの群れにキャストしたら、ルアーの着水後、早めにルアーを巻きあげてルアーの水しぶきや音でシイラにアピールしましょう。あまりスピードが遅いと、ルアーを見切られて全く興味を示さなくなることもあります。
渋くて口を使ってくれない時は、ルアーのサイズを1つ落とすのも効果的です。大きなルアーはアピール力が高く、魚の活性が高い時には抜群ですが、パヤオなどの釣り人に良く狙われているシイラは学習して喰ってきません。小さめのルアーを使うと喰ってくる場合があります。
ジグで中層を狙う
トップ系で全く釣れなくなった場合や、表層に小型シイラが群れて邪魔な場合は、中層を狙ってみるのも効果的です。シンキングミノーやジグを使って狙いますが、シンキングタイプはリトリーブすると自然に沈むので、そのままリールを巻いて狙います。
ジグは一度、中層まで落として少しロッドワークで軽くシャクリながら巻いていきます。スロージギングのイメージです。
シイラ狙いに便利な道具
グローブは必須装備です
シイラ狙いにはグローブは必須装備です。
釣りあげたシイラを掴むなど素手では大変危険ですから必ずグローブを着用して釣りを楽しみましょう。
偏向サングラスで目を守ろう
シイラゲームは真夏の釣り。それだけに太陽の照り返しも半端ではありません。
ここはきちんとアイケアーも考えてサングラスも忘れずに装備しましょう。
釣りでは偏向レンズを使用することで水の中も見えるので便利です。
ダン・シェイディーズ LOCO ブラックwithホワイトスプラッシュ×クロームミラー
【フレーム】 Black with White Splash
【レンズ】 Chrome Mirror Polarized(偏光レンズ)
まとめ

出典:foter
その強烈なパワーで釣り人を虜にするシイラは、真夏の人気ターゲット。一度でもそのパワーある引きを味わうと病みつきなるでしょう。その強烈なパワーを是非、この夏のゲームで堪能するべく、今回ご紹介したタックルを参考に、感動の1匹を釣りあげて下さい。