作成:2018.8.11 更新:2023.3.29
イワシが釣れる時期を徹底解説!生態を知って釣果アップを狙おう!
イワシは比較的一年中釣りやすい魚です。しかしそんなイワシでも一番良いシーズンといった時期があります。イワシの釣れる最適時期の理由とは?イワシの生態と特徴を徹底解剖し詳しく解説します。
イワシの種類によっても時期は違ってくる!

出典:Foter
日本で流通しているイワシは「マイワシ」、「カタクチイワシ」、「ウルメイワシ」の3種類です。
代表的な存在はマイワシ。一般的に最も流通しているイワシです。マイワシのトップシーズンは6月から10月頃まで。一年中釣りやすい魚ですが、暖かくなる初夏から秋頃にかけて、旬の時期を迎えます。マイワシは鮮魚としてよく目にするイワシで、塩焼きや煮付けなど、様々な料理に適しています。
カタクチイワシのシーズンは9月から1月と、マイワシよりも少し寒い時期にシーズンを迎えます。カタクチイワシは傷みが早く、ほとんどがイリコの加工やアンチョビの代用品などにも使われます。
ウルメイワシのシーズンは10月から2月です。カタクチイワシよりもさらに寒い時期がトップシーズンです。傷みが早いので鮮魚として出回ることは少なく、干物にされることが多いイワシです。
イワシがトップシーズンになる時期とは?
餌となるプランクトンを食べながら周遊するイワシは、餌が豊富で住みやすい環境になる時期になるとトップシーズンを迎えます。北からの親潮と、南からの黒潮がぶつかる時期はプランクトンが豊富になりますので、イワシもそこに大量に押し寄せます。そして産卵期になると沖から陸の方に近づいてきます。地域によってその時期は若干異なりますが、一般的には6月の梅雨の頃です。
トップシーズンのイワシの魅力はずばり「数」!
脂がのってサイズの大きいイワシが楽しめるトップシーズン。大量のイワシの群れを見る機会が増えるのも、トップシーズンならではです。イワシは回遊魚なので日によってバラツキはありますが、港と沖を行き来するので、群れが港周辺に入ってきたタイミングで竿を出せば、面白いように入れ食いで大量のイワシを狙うことができます。
イワシ釣りの鉄板「サビキ釣り」とは?

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上記にも示した通り、イワシは回遊魚なのですが、シーズンになるとプランクトンを追いかけながら陸に近づき沖と港を往復するように群れで動き回ります。そのイワシの群れに対して面白いように釣れる方法がサビキ釣りです。この釣り方は、コマセカゴ(上カゴ式)とナス型オモリ、もしくはオモリ付きのカゴ(下カゴ式)に数本の針が着いたサビキ針をつける仕掛けで、カゴにこませ餌である冷凍や加工した餌を入れて、海に投下し、カゴのこませを拡散させることで、こませ餌に反応したイワシが大漁に近づいて来ると、当たりがで一度に数匹のイワシが釣れます。
イワシのシーズン毎による釣りの変化を見る!

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ここからは具体的にシーズンによる釣りの変化を見ていきます。イワシは3種類あるのですが、ここではその中でも一般的でイワシの中のイワシとも言われている「マイワシ」に絞って見ていきます。
大型の脂がのるマイワシが来る6月ごろまでの釣り方
マイワシは全国的に釣れる魚なので地域によって差はありますが、一般的には春の終わり頃から釣れ始めてきます。この時期はマイワシの産卵期となり、通常より大きめのマイワシが接岸してくるトップシーズンに突入します。釣り方で注意するとすれば大型で、針からとれ易くなりますので、素早く引き上げる必要があります。特にこの時期のマイワシは脂がのっていますので食材としても非常に魅力的ですから、釣れた魚は新鮮なうちに造りにして食べましょう。
引き続き釣れ続ける7・8月頃のマイワシの釣り方
夏になるといよいよマイワシ釣りのシーズンに突入します。春ごろでは釣れにくい時間帯でも釣れ易くなり、最もすごいときにはコマセ餌なしでも仕掛けを海に投下するだけで引っかかるほどの動きになります。特にイワシのサビキ釣りは初心者やファミリーなどでも気軽に釣れる方法です。もし海水浴場の近くにマイワシ釣りのポイントのような場所が近ければ、海水浴が終わってからちょこっと狙ってみるのも良いかもしれません。
小物が多い9・10月頃のマイワシの釣り方
夏が終わってもマイワシは釣れ続けますが、どうしてもトップシーズンの頃と比べると小型になっていきます。これは釣り方を変えてあまり意味がありません。そのような事で、もしマイワシにこだわらなかったり、結構マイワシが釣れたから、他の魚を狙いたいと考えるのなら、少し邪道ですが、釣れたマイワシを引き上げずにそのまま泳がして見るのも面白いです。そうするとマイワシの天敵である小サバがマイワシを狙ってくるので、釣れることがあります。もしサバが引っ掛かるとマイワシと比べてヒキが強くなるのですぐに解ります。
シーズン終盤マイワシの11月以降の釣り方
11月を過ぎるとマイワシのシーズンは終わりを迎えます。しかし全く釣れないわけではありません。マイワシは年中釣れないことはないです。また年により海水温が高いままだとイワシのシーズンが初冬まで伸びることがあります。しかし徐々に釣れなくなるのは事実です。(但し別のイワシが釣れ易くなります)マイワシにこだわるのなら例えば釣れる時間帯変える方法があります。具体的には早朝と夕方が最もマイワシが活発的に動き餌を探します。そこでその時間帯に狙う事で、シーズン終盤でもマイワシが釣れることがあります。最もおいしいマイワシは1月頃で、西日本では節分にマイワシを食べる習慣があるほどです。そのため釣りのシーズンが終わってもマイワシを狙う価値は十分あります。
まとめ

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年中釣れるイワシは3種類あり、それぞれ微妙にシーズンが違いますが、その中でも一般的なマイワシは地域にもよりますが6月ごろから10月くらいまでがシーズンです。最もおいしいイワシが釣れるトップシーズンは6月です。冬場は釣れにくくなりますが、全く釣れないわけではなく、1月頃のイワシが最もおいしいです。