作成:2018.9.4 更新:2023.5.29
ショアジギングで釣れるタチウオ!基本やおすすめルアーをご紹介
近年人気のショアジギングですが、さまざまな魚種を狙うことができます。その中でも今回は、タチウオに焦点を当てたいと思います。タチウオをショアジギングで釣る時の、基本的な釣り方からおすすめルアーまで一挙にご紹介します。
目次
タチウオのショアジギングとは?

出典:Visual Hunt
タチウオという魚は、いろいろな釣り方で釣ることができます。
その中でもお手軽簡単に始められるのがショアジギングです。
ショアジギングとは、メタルジグと呼ばれる鉛などでできたルアーをショア(岸)から投げて魚を釣る釣り方で、近年人気が高まっています。
タチウオは日本全国に生息しており、銀色のキラキラした細長い魚体と鋭い歯が特徴の魚です。
アジやイワシを多く捕食し、時にタチウオ同士で共食いをすることもあります。
大きさは「指○本」と体の太さで表され、指3〜4本がショアから釣れるアベレージサイズですが、大きいもので指5本にもなります。
それらはドラゴンと呼ばれ、釣り人たちを魅了してきました。
ショアジギングでタチウオが釣れる時期

出典:foter
タチウオがショア(岸)から狙える時期は、9月〜12月頃です。
この時期になると、釣り場はタチウオ狙いの人でいっぱいになります。
夏頃から釣れることもあるのですが、基本的には秋の方がシーズンで数釣りが楽しめます!
冬に近づくにつれて数は減って行きますが、脂が乗ってきてとても美味しいです。
タチウオが釣れる時期の詳細に関しては、こちらの記事へどうぞ。
タチウオを釣るショアジギングタックルとは?

出典:Visual Hunt
それでは、タチウオのショアジギングで使うタックルについてご紹介していきます。
タチウオ釣りで使うメタルジグは30g〜50gくらいとそれほど重くないため、シーバス・ワインド・ライトショアジギングのタックルも流用できます。
タチウオショアジギングで使うロッド
まず長さは8ft〜10ft、適合ルアーウェイトは30g〜50gくらいのものを使います。
タチウオをショアジギングで狙う場合、明るい時間帯などはタチウオは沖の深場にいることが多く、ルアーを遠投する必要があります。
長めの竿を使うことで、飛距離をかせぐことができます!
ロッドの硬さはM(ミディアム)くらいのチューブラーロッドがいいでしょう。
ロッドの種類にはチューブラーとソリッドの2種類があります。
チューブラーのロッドは中が空洞のストロー状の構造をしており、ソリッドのものは中が詰まっています(特に穂先)。
一般的にチューブラーロッドの方が遠投向きで、タチウオジギングに使うロッドのほとんどはチューブラーです。
メジャークラフト 2代目ソルパラX ワインドモデルSPX
推奨ルアー (g):10-28
ライン(PE) 0.6-1.5
アクション:レギュラーファースト
型番:SPX-862MHW
このロッドはワインドモデルのため軽いジグをしゃくるのに適しているほか、ワインドのほうがバイトが多いとなった場合そのままルアーを付け替えるだけで対応できるフレキシビリティのあるロッドです。
メジャークラフト 3代目クロステージ CRX-962LSJ
全長:9.6ft
ルアー荷重:30g〜50g
もうすこし重いジグを投げたいときはこれ!ライトショアジギング用に設計されているので、ルアーを遠投し深場のタチウオも狙えます。
リールについて
タチウオショアジギングで使うリールは、2500番〜3000番のスピニングリールが最適です。
青物のショアジギングに比べ、使用するルアーが軽めなのでそこまで大きなリールは必要ないでしょう。
初心者はパワーよりもむしろ、軽さを重視して選ぶとジャークしてても疲れにくく、快適に釣りを楽しむことができます。
ギア比も5.3くらいがちょうどいいです。
タチウオは捕食が上手ではないため、あまり早く巻きずぎるとルアーの動きについてけなくなります。
ゆっくりとした動きで誘うタチウオには、中型のリールが扱いやすくおすすめです。
ダイワ フリームス LT2500D
自重(g):205
最大ドラグ力(kg):10
標準巻糸量 ナイロン(lb-m):12-150
PE(号-m):1.2-300
巻取り長さ(cm):75
ギヤ比:5.3
ベアリング(ボール/ローラー):5/1 マグシールド/ATD/エアローター/タフデジギヤ
何より自重が軽いのがポイント!ジグをしゃくり続けても疲れにくいです!
タチウオ用のショアジギングライン
ショアジギングにはPEライン!
ラインは1.0号〜1.5号のPEラインを200mくらい巻いて使います。
PEラインはポリエチレン素材を編み込んで作られているので伸びが少なく、ロッドの動きをルアーにダイレクトに伝えてくれます。
4本撚りのものと8本撚りのものがあり、一般に8本撚りの方が飛距離が出ます!
しかし擦れに対する強度は4本撚りのPEの方が強いです。
それぞれに一長一短ありますが、4本撚りの方が圧倒的に安いので、初心者の方は4本撚りのもので問題ありません。
リーダーはすこし太め!
タチウオ釣りで使うリーダーはフロロの20lb〜30lbを使いましょう!
タチウオは歯が鋭いので、リーダーが細いとすぐに切られてしまいます。
また、タチウオのバイトがあった時には必ずリーダーがささくれていないかチェックするよにしてください。
歯がラインに当たるとささくれることがよくあり、そのままキャストするとラインブレイクの原因になりかねません。
それでもラインを切られることはよくあります。
絶対に切られたくない人は、ワイヤーリーダーを使ってみるのもおすすめです!
タチウオショアジギングで使うルアーについて

出典:Visual Hunt
タチウオのショアジギングで使うルアーはもちろんメタルジグです!
しかし、一口にメタルジグといっても、重さやカラーなどによっても様々な種類があります。
では、タチウオを狙う際はどのようなメタルジグの選び方をすればいいのでしょうか?
タチウオ用メタルジグの重さは?
タチウオ狙いのショアジギングでは30g〜50gくらいのメタルジグを使います。
イワシなどがベイトになってることが多く、これくらいのサイズがちょうどです。
素材は鉛でできているものが多いですが、最近では比重が重いタングステンなども人気があります。
タングステン素材のものはシルエットを小さくできるので、水の抵抗を受けにくく、潮の流れが速いときなんかにおすすめです。
できれば様々な状況に対応できるように、いろいろな重さのジグを持っていると安心ですね!
タチウオにはこれ!メタルジグのカラー選び
タチウオ釣りにおいて、ルアーのカラーはとても重要です!
カラーが違うだけで釣果に雲泥の差がでることのあるので、マストカラーは必ず持っていくようにしてください!
絶対に外せないカラーは、パープル・グロー・ゼブラです。
パープル
水中でタチウオ同士は、体表のグアニン色素のせいでお互いに紫に見えています。
タチウオは共食いをする魚なので、紫のルアーに対しての反応は群を抜いて良いです!
パープル系のカラーは必ずおさえておきたいカラーです!
グロー(夜光)
タチウオ釣りは夜釣りになることも多いので、グローカラーは必須です。
しかし、夜だけでなく夕マヅメ前の明るい時間帯からもグローカラーは実力を発揮します!
地上は明るくても、水中は暗い場合もあります。
曇天時、濁りがきつい時なんかもグローカラーで探るとタチウオが当たってきます。
ゼブラ
ゼブラも実績が高く、絶対に持っていきたいカラーの一つです。
パープルやグローの縞模様になったものも多く、タチウオに強烈にアピールします!
メタルジグに必要な小物
メタルジグで釣りをするとき、アシストフックは持っていて損はないです。
アシストフックとはメタルジグの頭の方につけるフックのことで、買った時にもともと付いていることもあります。
これを付けることにより、フッキング率が格段に上がり釣果UPが期待できます。
シブい状況や周りと差をつけたい時にはアシストフックがおすすめです!
おすすめメタルジグ10選!

出典:photo-ac
ここでは、タチウオショアジギングでおすすめのメタルジグ10選をご紹介します。
それぞれ特徴が異なりますので、ルアー選びの参考にしてみてください!
ジグパラ[メジャークラフト]
メジャークラフト ジグパラショート
ショアジギングで絶大な人気を誇るのがジグパラです!
カラー・ウェイト展開ともに豊富で、タチウオにはゼブラパープル30gがおすすめです!
ただ巻きだけでもしっかりとアクションしてくれる、まさに万能のメタルジグと言えます。
ジグパラ セミロング[メジャークラフト]
メジャークラフト ジグパラセミロング 50g#3レッドゴールド
おなじくメジャークラフトから出ているジグです。
ジグパラシリーズの細長いタイプで、タチウオ狙いのスローなピッチのジャークにも対応してくれる1本です。
ジグパラ スロー[メジャークラフト]
メジャークラフト ジグパラスロー ライトショアジギング用
近年人気のスロー系シルエットで木の葉のようなフォールを生み出します。
タチウオはジャーク中のフォールで食ってくることも多いので、ひらひらと落ちるジグパラスローはアピール力抜群です。
ビックバッカージグ[ジャッカル]
ジャッカル ビッグバッカージグ62mm30g グローピンク&パープル/レンズホロ
一般的なジグに比べて後方にある重心は、圧倒的な飛距離を実現します!
ヘッド部分のシャープな形状により生み出されるキレのある動きは、ビックバッカージグ ならではです。
タチウオに実績のあるグローピンク&パープルがおすすめです。
闘魂ジグ[ダミキジャパン]
ダミキジャパン 闘魂ジグCore 30g
フロントアシストフックにはバイトマーカーがついており、魚のバイトを誘います。
水中での姿勢が安定しているので、ルアーだと見破られにくいです。
サムライジグ[ダイワ]
ラスパティーン[ジャッカル]
ジャッカル ラスパティーンTG73mm40g グローストライプ/ボーダーホロ
タングステン素材を使用しているので、早くフォールさせることができます。
潮の流れが速いときや、速いフォールに反応しているときはこれに決まりです!
投技ジグ[オーナー]
オーナー WJB-30投技ジグ97mm30g グロピンゼブラ
飛距離が出るのはもちろんですが、耐久コーティングが施されているため、岸壁などに当たっても破損しにくいのが特徴です。
ただ巻きでもミノーライクな動きが出せます!
TGベイト[ダイワ]
ダイワ TGベイト 30gPHブルピン
タングステン素材でできていて、小さいシルエットが特徴です。
比重が重く、シルエットが小さいので、ロングキャストが実現しました!
沖の深場を狙うにはちょうどいいメタルジグです。
MMジグ2 [ダイワ]
ダイワ MM(MurakoshiMax)ジグ2 30gMG太刀
最後はダイワから出ているMMジグ2です!
これにはタチウオカラーがあり、共食いの習性があるタチウ釣りにはもってこいの1本です。
細長いフォルムが特徴で、シャープなジャークとスライドするようなフォールでタチウオを誘います。
タチウオショアジギングのポイントは堤防に決まり!

出典:Visual Hunt
タチウオをショアジギングで狙うときのポイントは「堤防」が基本になります。
毎年実績のある堤防の外向きで釣るのがいいでしょう。
できれば潮通しがよく、沖に向かって水深があるポイントが理想的です。
特にメタルジグでタチウオを狙う場合、明るい時間から釣りをすることが多いく、タチウオは沖めの深場に隠れています。
そのため、ショアジギングの釣りではタチウオが潜れるくらいの水深がある場所が最適です!
タチウオが釣れるポイントに関する詳細は、こちらの記事に書かれているので、ぜひご覧ください。
タチウオショアジギングの釣り方・ルアーのアクション!

出典:pexels
STEP1 ジグをキャストする
まずはジグをキャストします。
周りに人がいないかを確認し、キャストしましょう。
この時にできるだけ遠くへ投げられると、探る範囲も広がり、タチウオに出会う確率も上がります!
タラシは長めにとろう!
ジグを投げる時に、タラシを長めにとると飛距離が伸びます!
タラシとは、ルアーを投げる時の穂先からルアーまでの音の長さのことです。
ここを長く取ることで遠心力が生まれ、遠くまでルアーが飛んでくれます。
長すぎても投げにくいので、だいたい1.5mくらいあると良いでしょう。
STEP2 着水したら底まで沈める
ジグの着底は糸フケをみて判断します。
ジグがまだ沈んでるときは、糸は張ったまま出ていきます。
しかし、着底すると張っていた糸がフワッと緩むので、このタイミングが着底です!
STEP3 着底したらスロージャーク!
着底したらすぐにアクションを開始します!
タチウオに効くアクションは、スロージャークです!
スロージャークとは、竿を上下しながらルアーを巻いてくるアクションで、竿を上げるときにリールを半周、下げるときにもう半周します。
「トーン、トーン、トーン」といった具合に1秒間隔くらいで巻くのがタチウオには効果的です。
あまり速すぎるとタチウオがついて行けず、バイトのタイミングを逃しかねませんので、ゆっくりジャークしてきましょう!
STEP4 中層まできたらフォール
中層まできたら一旦沈めます。
そしてまた着底したら、スロージャークで誘います。
あとは、スロージャーク→フォール→スロージャーク→フォール…の繰り返しです。
暗くなってきたら、タチウオも中層〜表層まで浮いてくるので、そのときはジグをそこまで沈めず中層付近からスロージャークで探っていきましょう!
まとめ

出典:Visual Hunt
いかがだったでしょうか?
意外とライトなタックルで楽しめるタチウオショアジギング。
基本的な釣り方とルアー選びを覚えておけば、初心者でも簡単にタチウオを釣ることができるます!
専用タックルがなくても、格安のシーバス・ワインドセットでも十分に楽しめ、釣り入門にももってこいなので、ぜひ気軽に始めてみてください!