作成:2018.9.3 更新:2023.6.1
タチウオワインドの釣り方!タックルや便利グッズをご紹介!
銀色のキラキラした魚体がきれいなタチウオ。焼いても刺身にしても絶品です。そんなタチウオをお手軽に釣れるのがワインド釣法です!今回はタチウオの釣り方からをアクションのコツまで、ワインド釣法についてご紹介します。
目次
ワインド釣法でタチウオは釣れる

出典:PhotoAC
ワインド釣法とはジグヘッドにワームをさし、それをダート(ルアーが左右に首を振る動き)させてタチウオを釣る釣り方のことをいいます。スロージャークのように誘うことで生まれるジグヘッドの左右のアクションに、タチウオがリアクションバイトしてきます。ワインドは年々釣り人口が増えており、いまではタチウオ釣りの定番になりました。ワインドでのタチウオは夏から秋にかけて釣れ、9月〜11月に最盛期を迎えます。タチウオシーズンなると、釣り場はワインドをするルアーマンでいっぱいです。
ワインドでタチウオを釣るタックルを解説!

出典:Visual Hunt
ワインド用のロッド(竿)
ロッドは、ワインド専用ロッドが基本です。ワインドではジグヘッドをダートさせなければいけません。専用ロッドはしっかりとダートさせられる設計に作られているため、初心者でも使いやすいのが特徴です。
長さは8フィート前後のものがオススメですね。しゃくり続ける釣りなので、あまり長いロッドだと疲れてしまいます。できればグリップ部分が長いものを選ぶと、握りやすく長時間の釣りでも疲れません。
ワインド専用ロッドは、たくさんの種類が出ており、それぞれに特徴が異なります。初めてワインドをされる方の中には「どれを選べばいいかわからない!」って人も多いのではないでしょうか?初心者の人はすこし柔らかめのロッドの方がオススメです。しゃくった時にルアーが跳ねすぎず、うまくアクションさせることができます。
ダイワ ワインドX 86MH
全長(m):2.59
仕舞(cm):134
継数(本):2
自重(g):145
ルアー重量:11~28g、3/8~1oz
適合ライン ナイロン(lb):8-16
適合ライン PE(号):0.8-1.2
ワインドで使うリール
リールは2500〜3000番台のものを使いましょう!
1号のPEラインが200mも巻ければ十分です。
ワインドではショアジギングの様に大きなリールを使う必要はありません。
むしろ、しゃくり続ける釣りなので、リールは軽めの方が扱いやすいですし、腕も疲れないので良いです。
シマノ ストラディック C3000XG
ギア比:6.4
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):3.5/9.0
自重(g):225
糸巻量:ナイロン(号-m) 2.5-180、3-150、4-100 / フロロ(号-m) 2.5-160、3-130、4-100 / PE(号-m) 1-400、1.5-270、2-200
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):94
PEラインとリーダー選び
ワインドで使うPEライン
ワインドではラインはPEラインを使います。ダートで食わせる、アクション命の釣りなので、ロッドの動きをよりダイレクトに伝えられるPEが最適です。太さは0.8〜1.2くらいのものを選びましょう。サゴシやドラゴンサイズのタチウオがかかる場合もあるので、できれば1.0号くらいをつけている方が安心です。
ワインドでは太めのリーダーを使う
タチウオを釣るときのリーダーは、フロロの20lb〜30lbを使いましょう。太く感じるかもしれませんが、これくらいがちょうどいいです。なぜならタチウオは歯が鋭いため、細いラインでは簡単に切られてしまいます。しかもタチウオは捕食があまり得意ではなく、あやまってリーダーに噛みついちゃうこともしばしばです。
タチウオの歯が当たると、リーダーがささくれたりします。ささくれたままキャストすると、ライントラブルの原因になったり、大物をかけたときにブチンッ!と切れてしまう恐れもあります。必ず、キャストの度にささくれが無いか手で触って確認しましょう。せっかく買ったルアーをなくしちゃった、なんてならないように、すこし太いかな?と思うくらいのラインをつけましょう!
切られたくなければコレ!ワイヤーリーダー!
絶対に切られたくない人におすすめなのがワイヤーリーダーです。ワイヤーでできているのでタチウオの歯に切られることは、ほぼゼロです!サゴシなんかの歯が鋭い魚がきても安心ですね。
大切なルアーを守るためにも、一度試してみてはいかがでしょうか?
がまかつ(Gamakatsu)リーダーワイヤーリーダーEXIIショートワイヤー20cm45号23kg45613
強度が強く、20cmあるのでタチウオやサワラが釣れても安心です。
ワインド用のジグヘッド
鉛などのオモリにフックがついたものをジグヘッドと呼びます。ジグヘッドにはさまざまなタイプがありますが、ワインドで使用するのは、トリプルフックを使ったものが一般的です。重さは14g〜21g(1/2oz〜3/4oz)くらいを使います。潮の流れがあまりなかったり、タチウオのサイズが小さいときなどは14gを、潮の流れが速かったり、遠くまで飛ばしたいときなんかは21gと使い分けるのが、釣果を伸ばすコツです!
ワインド用のジグヘッドの多くが三角形をしています。「どうしてこんな形をしているの?」と思う方もいるのではないでしょうか?タチウオ釣りではこの三角ヘッドがカギなんです!三角形をしていることで、シャクったときに水の抵抗を受け、左右にダート(ルアーがジグザグに頭を振る動き)をします。このダートの動きがタチウオの捕食スイッチをONにし、瞬発的に食ってくるわけです。
1本でも多く釣るコツ!アシストフックとは?
ジグヘッドには元々フックがついていますが、ワインドをするときはアシストフックをつけることをおすすめします!先ほども書いたように、タチウオは捕食が得意ではありません。よってきちんとフックのところに食いついてくれるとは限りません。アシストフックをつけることで、フッキングの確率が上がります。ぜひ試してみてください。シビアな状況での釣果を分けるのは、アシストフックかも知れませんよ!
ワインドのワームはこうやって選べ!
ワインド用のワームはたくさんあります。カラー・サイズ・テールの形・硬さなど、ワームの種類はあげればきりが無いくらいです。そんな中から選ぶのは大変ですよね?ここでは2つの代表的な色とおすすめカスタム法をご紹介します。
マヅメに強いピンク・オレンジ系
まずおさえておきたいのがピンク・オレンジ系のワームです!夕マヅメ・朝マヅメは抜群の効果を発揮します!マヅメのタチウオは、ピンク・オレンジ系のワームに対しての反応がとても良いです。また、ピンクやオレンジは視認性がいいので、夜釣り中心のタチウオワインドにはもってこいな色なのです!
ワインドでは必須の夜光(グロー)系
もうひとつタチウオ釣りに必須なカラーが夜光カラーです!グロー系カラーともいいます。ヘッドライトなどで光をあてるとひかり、海の中でタチウオに猛烈アピールしてくれます。夜光といっても、夕方暗くなってきた頃から使ってオッケーです!完全に真っ暗になっていなくても夜光カラーは力を発揮してくれます。
オンスタックルデザインマナティー9008スーパーグロー
スーパーグロータイプ。普通のグローカラーよりも強力に光ります!うっすらホワイトカラーが入っているのも爆釣を引き出す秘訣です。
おすすめケミチューン!
ワインドでタチウオを釣るときにおすすめなのがケミチューンです。小さなケミホタルをワームにそのまま差し込むだけです!ワインドワーム用のケミホタルはネジみたいになっているので、簡単にねじ込めます。ケミホタルが光ることによって、タチウオへのアピール力も断然上がります!それだけでなく、自分もどこにルアーがあるかわかりやすいので、初めて夜釣りをするという方も安心して釣りが楽しめます。
「まわりに差をつけたい!」
という人はぜひケミチューンを試してみてくださいね!
タチウオに効果的なワインドのアクション!

出典:Visual Hunt
ワインドを始めようと思っても、ルアーの動かし方がわからないという人も多いのではないでしょうか?でも、実はワインドのアクションはとても簡単なんです。初めての方でもできるのでぜひ覚えてみてください!
- キャストする。
- 着水したらルアーを海底まで沈める。
- 着底したら10回くらいシャクる!
- フォールさせる。
- 「シャクる→フォール→シャクる→フォール」のくりかえし。
投げてシャクるだけというとてもシンプルなアクションです。
シャクるとは、ロッドを上下させてルアーを動かす方法のことをいいます。ロッドを上げたときにリールを半周させ、下げるときにまた半周させます。上下させるテンポは、1秒ごとに「ポーン、ポーン」とロッドを上げるイメージです。タチウオはゆっくりしたダートの方が釣れやすい傾向にあります。遅めや速め、たくさん試してその日の釣れるスピードを探すのも、ワインドの楽しみのひとつですね!
ワインドに最適な時間帯とは?

出典:Visual Hunt
ワインドでタチウオが釣れる最適の時間帯はズバリ、夕マヅメです!すこし日が暮れてきたくらいがちょうどいいです。昼間は深場にいるタチウオが、日暮れとともに浅場へと接岸してきます。
夕方はタチウオにとってもルアーが見つけやすく、ワインドのようなアクションで食わせる釣り方が最適です。逆に夜なんかは、暗くなりタチウオたちがワインドの早い動きについていけなくなるので、一気に食いが落ちます。タチウオワインドはマヅメの1〜2時間が勝負です!
タチウオ釣りに絶対必要な道具3選!

出典:Visual Hunt
ワニグリップ
絶対に必要です。タチウオは歯が鋭いため、直接触ったら手をケガする恐れがあります。必ずワニグリップでつかむようにしましょう!
ハリはずしプライヤー
これも絶対に必要な道具です。タチウオが釣れたら、ワニグリップでつかんで、プライヤーを使ってハリを外すようにしてください!直接タチウオの歯に触るとほんとうに手が切れます!
くれぐれもご注意を!
ヘッドライト
タチウオ釣りは暗い中行うことが多いので、ヘッドライトも必要です。手元や足元を照らすのに便利ですし、夜行のワームを蓄光させるのにも役立ちます。
ただし、夜釣りのマナーとして、水面は照らさないようにしましょう。魚がびっくりして逃げてしまい、まわりの人にも迷惑がかかります。みんなで気持ちよく釣りを楽しみましょう!
冨士灯器 ゼクサス LEDライト ZX-180
カラー:ブラック
明るさ:約310ルーメン (2灯点灯時)
点灯時間:約6.5時間 (1灯点灯時 スポット/ワイド)
LED:スポット白色 + ワイド電球色
使用電池:単4形アルカリ電池×3本 (別売)
本体質量:約47g (電池別)
防水性能:IPX4 (防沫形)
ワインドで釣れる魚たち

出典:Visual Hunt
ワインドをしていたらタチウオ以外にもたくさんの魚が釣れます。代表的なものは、サワラ(サゴシ)です。サワラも歯が鋭いので、タチウオ同様釣れた際には直接触らないようにしでください。
そのほかにも、サバ、カサゴ、エソ、たまにハマチ(イナダ)なんかがかかることもあります。ワインドのダートアクションはあらゆる魚を集めてきます。予期せぬおみやげが釣れると、なんだかうれしい気分になっちゃいますよね。
まとめ

出典:Visual Hunt
いかがだったでしょうか?
お手軽にタチウオが狙えるワインド釣法。タックルも簡単で、アクションもルアーをちょんちょんと動かせばいいだけなシンプルな釣りです。それゆえに、ちょっとしたことで釣果が分かれる釣りでもあります。アシストフックやケミホタルなどを使って、タチウオを攻略してみてください!ワインドで美味しいタチウオを狙いに、今週末出かけてみては?