作成:2018.11.19 更新:2023.7.5
アカムツの釣り方を徹底解説!高級魚を狙うタックルや仕掛けを網羅
船釣りでアカムツを釣る。アカムツは別名ノドグロと呼ばれている脂が乗っていてその身は絶品。
高級魚としても大型のアカムツは引きも強くゲーム性の高さも人気の理由です。
今回は高級魚アカムツの釣り方を徹底解説していきます。
目次
高級魚アカムツの釣り方は簡単!

出典:visual hunt
アカムツはノドグロとも呼ばれ超が付くほどの高級魚です。白身に上品な味わいの脂が多く乗っていて白身のトロとも言われています。刺身で食べられる新鮮なものは気軽に買えるような値段ではなく、アカムツの美味しさから釣りを始める人もいる程です。
アカムツは100m~250mまでに生息している事からポイントも深く中深場での釣りになります。一年を通して釣る事が出来るアカムツは、12月~3月の冬場は深場に落ち込むので、4月から11月ベストシーズンです。超高級魚だけあって数を釣るのは難しいとされていますが、仕掛けや釣り方を理解すれば豪華な夕食にありつける事間違いなしです。
アカムツの釣り方はとにかく優しくゆっくりと

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ここではアカムツの釣り方をまとめます。高級魚だけあってなかなか釣る事が難しいアカムツですが、基本の釣り方を覚えておくことが釣果に繋がります。
底を取ってゆっくり誘うのが基本
アカムツの釣り方の基本が、仕掛けを投入したら着底を待ち糸フケを取ります。 オモリが底を叩く状態で、竿先に戻りが出る程に底を取るイメージがワンポイントです。アカムツの釣り方として大事なのが誘いをかける事ですが、釣る場所の深さによって方法が異なります。水深150m未満のポイントは、竿を上下するだけで仕掛けが動きますが、深いポイントでは電動リールを最低速で巻いて仕掛けを動かすことが大事になります。底から3mから5m誘い上げて底に戻すイメージです。ポイントとしては、海底はフラットではないと言う事を覚えておくと良いです。場所によっては底の起伏が激しい事もあるので、マメな底取りをする事がアカムツ釣りには大事になります。
誘い続けることがカギ
アカムツの釣り方として誘い続けることが釣果を上げるポイントになります。誘いをかけ続けることで、雑食のアカムツの目の前に餌がくる確率を高くすることが出来ます。通常餌は動く範囲が限られてくるので、手持ち竿で誘いをかけ続けることでアカムツに餌をアピール出来るのです。アカムツの釣り方の一つにとにかくエサを目立たせてアカムツに見つけさせることが誘いであり釣果を上げる方法と言えます。
小さなアタリでも聞き上げる事
アカムツはしっかりとアタリと感じられる明確なものですが、餌をくわえているだけの小さなアタリも多く多いです。アカムツの釣り方としてアタリを感じたらゆっくりと竿を聞き上げることが大事になります。竿を聞き上げて強い引き込みがあれば針に掛かった証拠なので、小さなアタリでも積極的に聞き上げる事がポイント。巻き上げのスピードは口が切れやすいアカムツなのでゆっくり巻き、水面でも取り込みもバレやすいので丁寧に行う必要があります。
アカムツの釣り方として自分に合うタックルを選ぼう

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アカムツのタックルについて解説します。深場に生息しているアカムツですがタックルは種類が豊富にあるので、しっかり自分に合うタックルを選ぶことが肝要になります。
錘負荷に耐えられる先調子ロッドを選ぼう
アカムツは口が切れやすくバレやすい魚なので、バレにくさと食い込みやすいロッドのしなりが良い先調子のグラス製のロッドを使いましょう。アカムツ釣りでは仕掛けを落とし込むので、ロッドの長さは2m前後が良く使用されています。先調子のロッドが口が切れやすいアカムツ釣りには良いですが、ポイントが深場で100号~250号という錘を使用するので、錘負荷に耐えられるロッド選びが大切です。
しなやかに曲がり食わせる専用ロッド
アルファタックルアカムツ専用ロッド。
特筆すべきは、誰でもアカムツ釣りの所作をしやすいテイストであるということです。
紹介している190は、120~250号のオモリに対応し、繊細な攻めを可能にするモデルです。
深場でも使える電動リールを選ぼう
アカムツ釣りでは100mから250mまで時期やポイントによって変わるので、リールは電動リールが良く使用されます。100mくらいまでは手巻きリールでも出来ない事はないですが、すぐ腕がパンパンになってしまいます。
春と秋ではアカムツの狙いポイントが異なるので、それぞれに合わせたリール選びをする必要があり、秋には比較的浅場で狙うことが多いので電動リールはダイワで300番~400番、シマノでは1000~2000が良く使われています。春は比較的200m~250mと深場を狙う事が多いので、電動リールはダイワで500番、シマノで3000番が良く選ばれています。時期に関係なくPEのラインを300m~400m巻けるものが汎用性がありよく使われています。
パワーとコンパクトさを兼ね備えた電動リール
コンパクトデザインのボディで圧倒的なパワーを実現したシマノ製の電動リールです。
イレギュラーな大物にも対応していて素早くタナまで仕掛けを届けることが出来る素早さも魅力的です。
有利に釣りを展開出来るリールとしてトータル的にバランスがとれているリールです。
安心して使用が出来るシマノ製で価格は高額ですが多くの人に支持されています。
余裕をもってラインを巻いておこう
アカムツ釣りのラインはPEが良く使われますが、錘によって必要な道糸の強度が変わるので事前に船宿に確認しておく必要があります。2号~3号が一般的に使われていますが、深場の釣りという事で仕掛けは真っ直ぐ落ちずに道糸は抵抗を受けたわむので底までの距離にプラスして100m程度は余裕を持っておくと良いでしょう。アカムツ釣りでは中深場を攻める事から時期によって狙う深さも異なりますが、400mは巻いておきたいところです。
強度と感度に優れているPEライン
強度と感度、耐久性に優れているPEで10m毎にカラーが変わるので棚を確認しながら釣りが出来ます。日本製高強度ポリエチレン繊維であるダイニーマを採用しているので、ダイレクトに伝わる感度の良いPEラインとして支持されています。
アカムツの釣り方として仕掛けは2種類ある

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ここではアカムツ釣りで使う仕掛けや錘について解説します。中深場での釣りということで大きめのものを使いますが釣具屋で簡単に入手することが出来ますよ。アカムツ釣りに使用される仕掛けは、胴付き仕掛けと天秤仕掛けが一般的です。それぞれ理解しておく必要があります。
流れに乗せて誘いをかける天秤仕掛け
アカムツ釣りに使用される仕掛けの一つに天秤仕掛けがあります。天秤仕掛けは竿側から、ヨリモドシ、片天秤、ハリスで針になります。使用する針はむつ針の15号~17号が良く使われています。
40センチ以上の大きめの天秤を使おう
アカムツの天秤仕掛けはアカムツのアタリを感じやすいメリットがあり、潮の流れに乗せることでアピールすることが出来ます。天秤のサイズは大きめの40㎝~50㎝を使用しますが、アカムツに警戒心を与えないように大きめが使われています。針が複数ある場合の枝針の間は100㎝以上開けることがポイントで、一気に複数することも可能です。
糸が絡みにくいシンプル構造天秤
糸絡みしにくいシンプル構造が魅力的で、錘交換もワンタッチで作業することが出来ます。水中集魚ライトを簡単装着できるので、アカムツやオニカサゴ釣りに良く使用されています。存在感のある天秤としてアカムツ釣りにはおすすめの天秤です。
レッドカラーの針が人気のアカムツ仕掛け
アカムツの天秤仕掛けは2本針~3本針が一般的によく使われています。針はムツ針の14号~17号がポピュラーでアカムツに似せたレッドカラーが人気が高いです。
しもり玉がアピールしてくれる仕掛け
使い勝手の良いシンプルな仕様の仕掛けでしもり玉がアクセントになっていてアピールをしてくれます。潮の流れになじみやすい自然な誘いを演出してくれて、使いやすい3本針仕様です。
底をしっかり感じられる胴付き仕掛け
アカムツ釣りに使用される仕掛けのもう一つが胴付き仕掛けです。竿側から、ヨリモドシ、ハリス、枝針で一番下に錘がきます。一番下に錘がついているので、底をダイレクトに感じることが出来る特徴があります。
根掛かりしにくいシンプルな胴付き
アカムツの胴付き仕掛けは、300m以上沈めて道糸が撓んでもロッドには底を錘がついている動きを感じることが出来ます。根掛かりしにくく釣りやすい事が胴付き仕掛けの大きな魅力と言えます。仕掛けもシンプルなので初心者でも仕掛けのセットも簡単に行うことが出来ます。
扱いやすい長さでアカムツを狙える仕掛け
2本バリで使いやすくアカムツの棚をダイレクトに探る事が出来ます。長さも2.25mとアカムツの仕掛けとしてはコンパクトで使いやすく、口が切れやすいアカムツ釣りには取り込みもスムーズに出来る長さです。
錘は船宿指定の号数を使おう
アカムツ釣りにおいて錘は100号~200号を使用する事が多いです。船宿によって使われている錘の号数が異なるので、事前に船宿に確認しておく必要があります。一般的に春のアカムツはより深場を攻めることが多いので、200号~を使います。
船釣り定番の万能型錘
船釣り用の定番錘としてアカムツ釣りにも利用出来ます。日本製なので安心して利用することも出来ますし、形も根掛かりしにくい様に工夫されています。
アカムツの釣り方として大事な餌選び

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アカムツ釣りに使用される餌は複数ありますが、それぞれ使い分けを覚えておく必要があります。餌としてはサバやサンマの切り身、オキアミ、イカの切り身、ホタルイカなどが一般的です。餌持ちが良いのがサバやサンマの切り身で、胴付き仕掛けによく使われています。サバやサンマの切り身はサイズがとても大事で大きくカットすると咥える確率が高いですが針掛かかりしない事が多いので注意が必要です。天秤仕掛けの場合にはオキアミやイカの切り身が良く使われていて、抱き合わせで使うこともあります。食い付きが良くない時に効果がある抱き合わせは、食いが渋い場合にやってみる価値があるのでアカムツ釣りには数種類餌を用意しておくと良いですね。ホタルイカはアカムツ釣りの餌として胴付き仕掛けでも天秤仕掛けでも使われています。
臭いで魚を誘うつけ餌
サンマを短冊状にした餌で、底物や深海物釣りにも効果を発揮してくれます。臭いも強いので集魚力があり、アカムツ釣りにも適している餌です。
シーズンによって水深が変わるアカムツ釣りのポイント

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アカムツ釣りのポイントとしては相模湾や駿河湾、東京湾でも釣る事が出来る事から多くの釣り船が出ています。水深としては中深場100m~250mまでと高低差がありますが、春は深場で秋は比較的浅場でポイントが決まってくることが多いです。
アカムツの釣り方でロッドキーパーは便利
アカムツ釣りでは中深場を攻める事から電動リールを使用する事が一般的で、竿を固定しておく竿置きのロッドキーパーがあると便利です。常に竿を持っていることは難しい釣りがアカムツ釣りなので、気軽に竿を置いてアタリを待つことが出来るロッドキーパーを用意しておきましょう。
クランプで船に固定してロッドキーパーを装着しますが、何があるか分からないので尻手ロープをつけて備えておくことが大事になります。
ダイワ製の使い勝手の良いロッドキーパー
ダイワ製のロッドキーパーで、船べりの厚みに対応できる幅が広いので使いやすい魅力があります。速攻レバーでホルダー部が前に倒れて、竿の弾力を最小限に押さえてバックラッシュを防止してくれます。本格的なロッドキーパーとしてアカムツ釣りには活躍してくれること間違いなしです。
アカムツの釣り方で釣れる魚たち

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船からのアカムツ釣りで釣れる魚はアカムツだけとは限りません。ぬめりが多いワキヤハタや中深場定番のチゴダラなどが外道として釣れてきます。嬉しい外道として煮つけが美味しいユメカサゴや鍋にして食べるトウジンもアカムツ釣りの外道として釣れます。アカムツは中深場での釣りの為、見た目がグロテスクな魚がよく外道として釣れてきます。初めて見る魚も多いと思うので船頭に聞いてみることをお勧めします。
アカムツの釣り方を理解して狙ってみよう
アカムツはノドグロと呼ばれる高級魚で、希少価値が高く釣りのターゲットとして人気が高いです。100m~250mまでの深場で釣る事が出来る魚としてタックルも専用のものが必要になり専門性が高い釣りになります。強烈な引きに加えて脂が乗った身は魚の中でも随一を誇る美味さです。アカムツ専用のタックルと仕掛けや釣り方を理解して、絶品なアカムツ釣りをしてみてはいかがでしょうか。