作成:2018.9.9 更新:2023.3.29
ショアジギングでのヒラマサの釣り方や道具について徹底解説
ショアジギングでは様々な魚種が釣れますが、今回ご紹介するのは海のスプリンターと呼ばれる強烈な引きが魅力のヒラマサ。そんなヒラマサのショアからの釣り方について解説していきます。
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目次
まずはヒラマサについて知ろう

出典:visualhunt
ヒラマサは全世界の亜熱帯・温帯海域に分布するアジ科の中で最大になる魚です。なんと最大で全長250cm・体重96.8kgの記録があります。こんなモンスターが掛かったら手に負えないよ!
という方もいると思いますがご安心ください。ショアから釣れるサイズは大体40cmから120cm程度です。ですが侮るなかれ。海のスプリンターという異名は伊達ではありません。
ヒラマサは遊泳速度がとても速く、なんと時速50km以上で泳ぐことができます。その為60cm程度の個体でも引きは強烈で初めてヒラマサを釣る方はビックリすると思います。
著者の感覚では同サイズのブリと比べても引きはヒラマサの方が強いです。また、ヒラマサは食べても美味しい魚です。食感としてはブリとは違いコリコリとした歯ごたえのある食感で味はあっさりしています。焼き・煮付け・フライなどどんな料理方法でも美味しくいただけます。
ショアジギングで狙うヒラマサ釣りの魅力ですが何と言っても引きの強さになります。あの強烈なつっこみを一度味わってしまったらショアヒラマサの虜になってしまうことでしょう。
また、ヒラマサは比較的アグレッシブな魚ですのでトップウォータープラグなどのルアーにも反応が良くエキサイティングなトップゲームが楽しめるところも大きな魅力です。
シーズンは一般的に4月〜12月頃までになります。ベストシーズンとしては夏から晩秋ですが真夏の時期は人間もさることながらヒラマサの活性も落ちがちですので6、7月や10、11月などの釣りやすい時期に集中して釣りに行くことをお勧めします。
ショアからのヒラマサの釣り方

出典:visualhunt
ここではヒラマサの釣り方についてジグでの釣り方とミノーやトップウォーターなどのプラグの釣り方についてそれぞれ解説していきます。
状況に合わせて使用するルアーを変えることで釣果アップに繋がりますのでぜひ参考にしてください。
ジギングでのヒラマサの釣り方
ジグを使ったヒラマサの釣り方を解説していきます。まず使用するジグの重さですが大体30g〜120gまでの重さのジグを水深や潮の速さによって使い分けます。スロージギング用やリアバランスなど様々な種類のジグがありますが最初は形状はスリムタイプでセンターバランスのものを選ぶと良いでしょう。
ジグでの誘い方ですがワンピッチジャークというアクションが基本になります。ワンピッチジャークとはロッドを1回しゃくる間にリールを1回巻くといったアクション方法になります。
正確にはロッドを上方向にしゃくった時にリールのハンドルを半回転させ、しゃくったロッドを下方向に戻す時にリールのハンドルを半回転させます。このワンピッチジャークを5回繰り返し行い少しフォールさせてまた5回といったようにテンポよくアクションすることでヒラマサを誘います。ワンピッチジャークとフォールを交互に行い、ジグが水面付近まできたらまたボトムまで落としてしゃくってくるの繰り返しになります。リズムは特にこれといった正解はありませんので色々なリズムのアクションを試してみてその日を正解をご自分で見つけてください。
自分で考えたアクションで釣れると嬉しさも倍増ですよ!
ダイビングペンシルを使ったヒラマサの釣り方
ダイビングペンシルを使ったヒラマサの釣り方を解説していきます。ショアジギングと聞くと文字通りジグを思い浮かべますがヒラマサにはダイビングペンシルも有効になります。
ダイビングペンシルでの誘い方ですがキャスト後竿を扇状に後ろへ引いてダイビングペンシルを水中へダイブさせます。この時竿を引く力が強すぎたり弱すぎたりすると水面を滑ってしまい、うまくダイブしませんのでコツがつかめるまで練習しましょう。ダイブさせた後は長い時間水中を泳がせることを意識して竿を後ろへ引き、水中でルアーを泳がせます。そしてラインを素早く回収しながら同じ軌道で竿を前方へ戻して水面に出たダイビングペンシルをまたダイブさせるの繰り返しです。また足場が高く、うまくアクションしないときは竿先を下に下げるとうまくアクションするようになります。
ダイビングペンシルはジグに比べ数は釣れないものの釣れればデカいといった事が多々ありますのでぜひマスターしてください。
アタリと掛けた後のやりとりの注意点
アタリについて
アタリについてですがジグでのアタリは手元にググッやゴンッといった明確な感触があるため初心者の方でもわかりやすいかと思います。ただジグ使用時に気をつけなければいけないのがフォール時のアタリになります。フォール中のアタリを逃さないためにはルアーの着水後にラインに注意を払うようにします。具体的にどんなアタリなのかというと、出て行くはずのラインが途中で止まって出て行かなかったり、ラインの出るスピードがいつもより早かったりします。そういったことがあったら違うかもしれないと思っても実は魚だったということが少なくありませんので一度合わせてみることをお勧めします。
掛かった後のやりとり
掛かった後のやりとりについてですが基本的には魚が左へ走った場合は右に竿を倒し、魚が右に走った場合は左に竿を倒すようにします。また重量のある魚がかかった場合はポンピングといって屈伸するようにして膝を使い対処します。
何度も言うようにヒラマサは強烈なパワーがあります。掛けた後は焦らず冷静にやりとりするようにしましょう。また、これはヒラマサだけに限らず大物全般に言えることですがドラグをうまく使うことが重要になります。最初からドラグをきつめに設定してしまうとヒラマサのファーストランで竿がのされてしまい海に落ちてしまったり、ラインブレイクしてしまったりする場合がありますので初心者の方は手で少し強めに引っ張るとラインが出る程度に設定しておくと良いでしょう。
ヒラマサと対峙するためのタックル!

出典: visualhunt
ここではショアジギングのヒラマサのタックルについて解説していきます。
基本的にショアヒラマサに使うタックルはスピニングタックルになります。ヒラマサは引きがとても強いため丈夫なタックルを選ぶことが必須となります。
ショアジギングに適した竿(ロッド)
ショアからヒラマサを狙うためのロッドについてですが根など障害物の少ない堤防などで使用する場合ですとMAX80gまで扱えるロッドがあれば問題ありませんが地磯のような根の荒いポイントだと根に潜られないように強引なやりとりが必要になることがありますのでMAX120gから150g程が扱えるロッドがあると安心です。
ロッドの長さはショアの釣りは飛距離がとても重要ですので9.6ft〜11ft程のものを選ぶと良いでしょう。
シマノ コルトスナイパーBB S100H
全長(m):3.05
継数(本):2
仕舞寸法(cm):157.0
自重(g):307
プラグウェイト(g):MAX 85 / ジグウェイト(g):MAX 100
適合ライン PE(号):MAX 4
テイルウォーク マンビカVer2 110XXH
●全長:11ft
●継数:2本
●仕舞寸法:175cm
●標準自重:430g
●ドラグマックス:13kg
●ルアーウェイト:MAX140g
ショアジギングに適したリール
ショアジギングに適したリールですが大体の目安で最低でもPE2号が200m巻けるスペックのリールを選ぶようにしましょう。
シマノのリールで言うと4000番〜12000番、ダイワですと3500番〜6500番を状況に応じて選ぶようにすると良いでしょう。
ギアですが糸フケを早く取るためにもHG(ハイギア)を選ぶと良いでしょう。
シマノ ストラディックSW 4000HG
ギア比:5.8
実用ドラグ力(kg):6.0 / 最大ドラグ力(kg):11.0
自重(g):300
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):95
糸巻量:ナイロン(lb-m) 3.5-170、4-150、5-125 / PE(号-m) 1-490、1.5-320、2-240
ダイワ ブラスト LT5000D-CXH
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):105
ギア比:6.2
自重(g):285
最大ドラグ力(kg):12
標準巻糸量 PE(号-m):2.5-300、3-210
ショアジギングに適した糸(ライン)
ショアジギングに適したラインですが根や障害物があまりない堤防などのポイントでしたら1.5号〜2号程で問題ありませんがラインブレイクは魚に多大なダメージを与えてしまいますのでできる限り太いラインを使用するようにしましょう。
地磯などの根が荒いポイントの場合は3号〜5号程のラインを使用するようにしましょう。
ショアヒラマサに有効なルアーを紹介!

出典:visualhunt
ショアジギングの一軍ジグはこれだ!
表層、中層、低層全てをカバーでき、フラッシングによって魚にアピールできるジグはショアジギングには欠かせないルアーになります。
そんなジグの中でも特におすすめなジグを5つ紹介していきます。
ジグパラのショートタイプはメインベイトのサイズが小さい際に役立ちますので一本はboxに忍ばせておくことをおすすめします。
タングステンモデルで、比重が高く、沈下スピードが速いので底取りがしやすいです。
また、シルエットもコンパクトで飛距離も抜群です。
イワシを模したリアルシェイプで左右対称のセンターバランス設定により安定したアクションが特徴のメタルジグです。
投げて巻くだけでもしっかりとアクションしてくれるムーチョルチア。
初心者の方にぜひおすすめしたいメタルジグになります。
ヒラマサに有効なワインド釣法
ここでは上記で紹介したジグやダイビングペンシル以外のルアーについて紹介していきたいと思います。
ヒラマサに有効なルアーとしてワームが挙げられます。特殊な形状の20g程のジグヘッドにワインド用のワームを付けたワインド釣法はプラグを見切ってしまった魚にとても効果的です。
アクションとしては竿を煽ることによって左右にダートします。まさに小さなベイトフィッシュが逃げ惑っているような動きを演出することができます。
ワインド用ソフトルアーの代表的存在です。
キレのあるアクションと安定感のあるフォール姿勢が魅力です。
細かく震えるテールのバイブレーションによってターゲットにアピールします。
ボディ素材には魚の好む強い匂いと味のカプセルを配合。
アクションもさることながらベイトライクな見た目は視覚的にもターゲットに有効です。
計算されつくされたジグヘッド形状により魚の好む動きを再現します。ワームとセットになっているのでコスパも良い商品です。
ワインド用のジグヘッドになります。
ダートしやすい形状になっています。
ヒラマサに有効なミノー!
ミノーはヒラマサにとても有効です。特に高速巻きはヒラマサのスイッチを入れることができるのでオススメです。
気をつけなければいけないことは魚がチェイスしてきているのがわかった時にリーリングスピードを落としてしまうことです。これは初心者にありがちなことなのですが食いつきそうで食わない魚に口を使わせたいがあまりミノーを巻くスピードを緩めてしまう。これは逆効果で魚にミノーをじっくり見せてしまうことになり見切られてしまいます。チェイスが確認できたときは慌てずにそのままのスピードで巻き続けることをおすすめします。
ヒラマサに有効なビッグミノーになります。
重量もあり、飛距離も十分です。
100mmと小型ながら圧倒的な飛距離が出ます。
リップが良く水を噛み、ワイドな動きでヒラマサを誘います。
タックルハウス K-TEN ブルーオーシャン シンキングワークス 140mm 51g イワシシルバーホロ/レッドベリー
タイプ:シンキング
サイズ:140mm
重量:51g
カラー:イワシシルバーホロ/レッドベリー
飛距離・アクション・強度をとことんまで突き詰め、シーバスや青物はもちろんのことマグロまでも狙えるミノーになります。
ショアヒラマサのポイントについて

ショアヒラマサのポイントですがヒラマサが好む場所は潮がほどよく流れており、根などの身を隠す場所があって、なおかつ足元からドン深になっているような場所が好ポイントとなります。
日本国内でもまだ開拓されていないようなポイントがたくさんあります。そんな場所を自ら開拓してまだ見ぬヒラマサと出会うことができるかもしれないなんてロマンがありますよね。
ショアジギングで必要な道具について
ランディングネット
ショアジギングの釣りはアジングやメバリングなどとは違い想定外の大物が釣れてしまう場合があります。
足場の高いポイントで釣りをしていて大物が掛かってしまった場合ランディングネットがないと魚をキャッチすることは難しくなります。
無理をして低いところまで降りて魚をキャッチしようとすると波にさらわれる可能性もあり大変危険ですのでランディングネットは用意するようにしましょう。
タモ網のサイズも十分で大物にも対応していて最初の一本に最適なランディングネットです。
プライヤー
ショアジギングをするにあたりプライヤーは持って行くようにしましょう。
と言うのも陸に揚げられた魚はとても暴れます。そんな中、素手で針を外そうとすることは大変危険です。
著者は以前釣りに行った時にプライヤーを忘れてしまい素手でルアーを外そうとした際に魚が暴れ、親指にフックが貫通してしまったことがあります。
このようなことが起きないためにもプライヤーは持っていきましょう。
おすすめとしてはロングタイプが安全でおすすめです。
ロングタイプのプライヤーになります。
ステンレス素材でサビにも強い商品になります。
この釣り方で釣れる魚たち
ショアジギングでヒラマサを狙っているとブリやカンパチはもちろんですが、サワラやヒラメ、シーバスなど様々な魚と出会うことができます。
これらの魚は食べても美味しい魚になります。これもショアジギングの醍醐味ですね。
まとめ
ショアジギングでのヒラマサの釣り方、ヒラマサ釣りに必要な道具などについて解説してきましたがいかがでしたしょうか?
ヒラマサ釣りは様々な釣りを経験してきた方もはまってしまう魅力のある釣りです。初心者の方はあの強烈な引きを体験したら魅了されてしまうこと間違いなしです!
百聞は一見にしかず、一見は一行にしかず!
道具を揃えて実際に海に釣りに行ってみましょう!
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