作成:2018.8.28 更新:2023.4.19
冬の釣りでの醍醐味、カレイの釣り方について徹底研究してみよう。
冬の代表的な釣り物であるカレイ。投げ釣りで狙うカレイは冬のターゲットが減る時期に釣り人を熱くさせる魚です。潜む座布団カレイを釣り上げるべく釣り方を研究してみました。
目次
カレイをもっと良く知ろう。

出典:foter
カレイとはどんな魚?
カレイとは、学科的にカレイ目カレイ科に属する魚で、世界で100種類ほどが確認されており世界の海に分布しています。基本的には北方系の魚で還流を好む傾向にあります。
日本では北海道や東北近海に数種類のカレイが多く生息しており、マガレイ、マコガレイ、イシガレイ、ヌマガレイ、スナガレイ、ソウハチ、クロガシラガレイなど様々な種類を釣ることができます。
関東以南から九州にかけて釣りで狙うことができるのは、主にマコガレイとイシガレイの2種が一般的でカレイ釣りとはマコガレイを狙うことを意味しています。
カレイ釣りのシーズン
カレイ釣りのシーズンは、産卵のために接岸してくる晩秋~春先ころです。
場所によって異なるかもしれませんが、11月頃から4月頃までがシーズンとなる冬場の数少ないターゲットです。4月頃に釣れるカレイは「花見ガレイ」と呼ばれ釣り人にその年のシーズンの始まりを告げる魚として喜ばれています。
カレイを釣る人は、釣り方がキス釣りと同じでシーズンが真逆なので、夏はキス狙い、冬はカレイ狙いと切り替えて楽しまれる方も多いです。
釣れる時間帯は朝、夕のまずめ時を基本に潮変わりのタイミングなどになります。
カレイ釣りの種類
カレイを釣る場合、釣り方は幾つかの種類があります。
一般的な釣り方は、砂浜や堤防などから投げ釣りで狙うことが多く、
場所によっては乗合船などの船から狙う釣り方もあります。
カレイは海底に潜み、甲殻類やイソメ類を好んで食しており、
釣りエサはイソメを使用するのが一般的です。
船で狙うカレイの釣り方

出典:foter
船で狙うカレイ釣りでは、カレイがいるポイントをダイレクトに攻めることが
できるので、陸釣りよりも効率的で数が狙えます。
釣りの種類としては胴付釣り、片テンビンのちょい投げ釣りが中心で、
東北などの地域によっては小突き釣りなど地域場所によっての独特な釣り方もあります。
船でカレイを釣る胴付釣り

出典:foter
胴付仕掛けで狙う船のカレイ釣りは、胴付仕掛けに30号~40号のオモリを使用し
餌はイソメ類を付けて海底まで沈めてアタリを待つ釣りです。
餌は目立つように房掛けでたくさん付けてアピールするのもポイントです。
カレイがヒットすると竿先がギュンとしなり、明確に解ります。
後はゆっくりと巻き上げるだけです。
この時、グイグイと魚が引く感覚がとても楽しい釣りです。
船でカレイを釣る胴付仕掛けに合うロッド
船で狙うカレイ釣りのロッドは、カレイ専用モデルの他にも50号程度の
オモリ負荷を持つ万能竿を使って釣ることもできます。
長さは2m前後の物で取り回しの良い長さで構いません。
アタリが解りやすいよう先調子のものが使いやすくて良いでしょう。
しかし、ロッドに関しては極端に言えば2m前後の激安竿でも構いません。
船でカレイを釣るのに最適なリール
シマノ コブネ 1000
ギア比:5.1
最大ドラグ力:5kg
自重:360g
PE糸巻量(号-m):3-200/4-250/5-200
最大巻上長(ハンドル1回転):67cm
スプール下巻ライン(PE号-m):4-200
船でカレイを狙うのに使用するリールは、使い勝手の良さで両軸リールを
おすすめしたいですが、スピニングリールでも構いません。
大型のものは必要なくてPE2号が200m巻ければ十分です。
因みに「ナイロンラインやフロロカーボンでも釣りは可能です。
ナイロンなら5号、フロロなら4号でも良いでしょう。
船の場合はPEラインを使用するのが主流となっています。
また、タナを攻める釣りではありませんので、水深計は無くても問題ありません。
胴付仕掛けについて
船で狙うカレイ釣りの胴付仕掛けは、全長で1m前後のものが多いです。
針は14号サイズの物が良く使用されています。
オモリは25号~35号くらいまでの分銅錘が良く使用されています。
または船宿から指定されたオモリを使う場合もあります。
船でカレイを釣る、ちょい投げ釣り

出典:foter
船で狙うカレイ釣りでポピュラーなのが、このちょい投げ釣りです。
仕掛けは投げ釣りと同じ片テンビン仕掛けを使用し、軽くキャストしてカレイの
アタリを待つ釣りです。
胴付と同じくダイレクトなアタリと魚の引きが楽しめ、仕掛けがもつれることも少なく
初心者でも使いやすい釣りです。
船でカレイを狙うちょい投げタックル
カレイのちょい投げ釣りで使用するタックルも基本的には胴付仕掛けと
変わらず同じもので構いません。
竿の長さは2mくらいまでの物が使いやすく先調子のロッドがアタリが
解りやすくて良いでしょう。またリールも同じもので構いません。
陸釣りと違って飛距離は必要ありません、ちょい投げで5m~10mほどです。
船でカレイを狙うちょい投げ仕掛け
ささめ針 TKS320 特選達人直伝 秘投カレイ 15号
ハリ号数: 15号
ハリス: 6号
幹糸: 10号
仕掛け糸全長: 1.2m
入数:仕掛け2本入り
使用鈎:改良カレイイレグ
仕掛けパーツ:フックドスナップ付ローリングスイベル標準装備
船で狙うカレイの超投げ釣り仕掛けは、陸で使用する投げ釣り仕掛けが
そのまま流用が可能です。
針は14号前後を使い、仕掛け長は1m前後の物が使いやすいでしょう。
オモリは25号~35号くらいまでの片テンビン仕掛けかジェット天秤を使用します。
各地のご当地の釣り方について

出典:foter
船で狙うカレイ釣りでは胴付仕掛けと天秤仕掛けが一番ポピュラーで
全国で使われている仕掛けですが、他にもご当地の仕掛けが存在するのも
カレイ釣りの魅力です。
ご当地の釣り方は、目前にある海に合致した昔ながらの釣り方である
場合が多く、やはり一番、釣果が出るのもご当地の釣り方です。
船の場合は船宿で相談すれば教えてくれるので、予約を入れる際に確認
するのが良いでしょう。
陸からカレイを釣る

出典:foter
カレイを釣る場合、最も一般的な釣り方は陸からの投げ釣りです。
大海原にキャストする爽快感は他には無い醍醐味。
砂浜や堤防などから海へ向けて仕掛けを投げてアタリを待ちます。
道具仕立てもシンプルなので初心者にもお勧めの釣り方です。
投げ釣りと言えどカレイは接岸して来ているので飛距離はそんなに無くて
構いません。
それよりも広範囲に探った方が釣果が期待できるので3本程度のタックルを
用意して投げ釣りを楽しみたいですね。
他にも堤防なら胴付での落とし込み釣りでも狙えます。
海に向かってフルスイング・カレイの投げ釣り

出典:foter
カレイを陸から狙う場合の釣り方として一般的なのが投げ釣りです。
カレイは泳ぎ回る魚でありませんから、複数の仕掛けを遠近投して広範囲を
探れる投げ釣りが有効です。
投げ釣りに使用する錘は、25号~35号までのジェット天秤や片テンビン仕掛け
使用します。
投げ釣り専用のロッドを使用したいです。
シマノ(SHIMANO)投げ竿17ホリデースピン(振出)405CXT
ロッド(釣り竿)タイプ:スピニングロッド
主な釣り場所;防波堤釣り/波止釣り 投げ釣り(サーフ)
主なターゲット:キス カレイ アイナメ ハゼ ベラ メゴチ イシモチ カサゴ アキアジ
全長(m):4.05
継数(本):4
仕舞寸法(cm):114.0
自重(g):438
カレイの投げ釣りでは遠投性とコントロール性が重要です。
使用するロッドも4m前後が使いやすく、錘負荷としては25~30号
程度のもので充分でしょう。
広範囲を探るのが釣果を伸ばすコツなので、同じ種類のロッドを3本程度は揃えたいところです。
投げ釣りで使用するリールとは
シマノリールSAアクティブサーフ太糸
リール ハンドル:左右付け替え可能
主なターゲット:キス カレイ アイナメ メゴチ マダイ コロダイ クロダイ マゴチ ヒラメ
ギア比:3.8:1
自重:600g
許容耐力:20.0kg
ナイロン糸巻量(号-m):4-250/5-200/6-170
PE糸巻量(号-m):3-225/4-175/5-140
投げ釣りに使用するリールはスピニングリールが良いです。
また遠投性などの飛距離を考えると、投げ釣り専用のリールが望ましいです。
普通のリールでも釣りは問題ありませんが、飛距離は全く違って来ます。
カレイ釣りで遠投性は余り求められませんが、遠、中、近と投げ分けて広範囲を
探るのが一般的です。
使用するラインは、PEでもナイロンでも構いません。
飛距離ならPE2号、クッション性などコスト面で有利なのはナイロンで5号であれば
問題なくカレイの投げ釣りを楽しめます。
投げ釣りの仕掛けについて
投げ釣りで使用する仕掛けは、船釣りでのちょい投げで紹介しました天秤用の2本バリ
仕掛けを使用します。
仕掛けの長さは2m前後で、使用する針は14号を基本として流線針が多いようです。
カラーや装飾品などを多用した仕掛けもあります。
カレイには目立つ仕掛けが良いようで、エサもイソメ類を房掛けして大きく見せるなどの
コツがあります。
投げ釣りでのカレイの誘い方
カレイは他の魚と違って、ゆっくりとエサを喰い込みます。
基本的に向こう合わせで良い魚です。
誘いも顕著に行う必要はなく、一定の間隔を持って誘えば良いでしょう。
誘い方は、ロッドを手に持ち、ゆっくりとロッドを引いて、仕掛けが海底をズルズルと
ひこずられる感じで良いです。
その後、引っ張た分だけ糸ふけを取り、またアタリを待ちます。
この誘いを一定の間隔で行い、カレイにエサのあることを知らせます。
また、潮流などで糸フケが発生する場合もあります。
この場合は常に糸フケを取りましょう。
まとめ
カレイの釣り方徹底研究で、大まかなガイドラインとして役に立てたでしょうか。
船から釣るカレイも陸から投げて釣るカレイも、それぞれに楽しさがあります。
カレイの数やサイズは船釣りの方が出る機会が多いでしょう、
しかし陸からでも決して負けないサイズが出る事もあります。
釣った達成感は、間違いなく陸からの投げ釣りで釣ったカレイの方が大きいと
思います。
座布団カレイを目指して、今冬、カレイ釣りを堪能して頂ければ幸いです。