作成:2018.12.7 更新:2023.5.29
クエの釣り方総まとめ!船とおかっぱりのタックルと仕掛けを紹介
クエは大物釣りの代表格で釣りの憧れのターゲットの1つです。今回はそんなクエの釣り方を全て紹介していきます。クエは船からはエサ釣りとジギング、おかっぱりからはブッコミ釣りとハードロックフィッシングで釣ることができます。
目次
一度は釣ってみたい夢の大物「クエ」の釣り方

出典:Foter
クエは国内で釣れる魚としては、サイズ、難易度共に最大級の魚です。また、食味も最高で高級魚の1つでもあり、釣りのターゲットとしては最高峰の魚の一種に数えられます。大きいになると全長1.3m、重さ30kg以上にもなるので、その力強い引きは一度は味わってみたいですね。
クエは水深10m〜100mの岩礁帯やアマモ場に生息しており、船で沖からエサ釣りかジギング、もしくは磯や堤防などのおかっぱりからブッコミ釣りかハードロックフィッシングで狙うのが一般的です。今回は船とおかっぱりの両方のタックルや仕掛けを全て解説していきます。
クエの釣り方は大きく4種類!船と陸っぱりそれぞれの釣り方を解説
船は磯よりも足場が良くて危険性も少ないので、磯釣りに慣れていない人にもおすすめの釣り方です。船釣りでは生き餌や冷凍サバなどを使ったエサ釣りと、ジギングの2つの釣り方があります。
また、クエはおかっぱりからも釣ることができます。メインとなるポイントは磯で、沖磯などなら大型のクエも狙うことができます。また、小型のクエなら浅場にも生息していますので堤防からも釣れることがあり、人気のターゲットとなっています。おかっぱりからはブッコミ釣りやワームを使ったハードロックフィッシングの釣りが主流です。
これら合計4種類のクエ釣りについて、タックルから仕掛けまで解説していきます。まずは船の餌釣りからスタートです!
初心者にもおすすめ!クエのエサ釣りの釣り方!

出典:Foter
クエのエサ釣りはアジやサバ、サンマなどの生き餌を使って釣ります。また、冷凍サバなどのエサでも釣れますが、生き餌の方が動きによるアピール力が強くて高い釣果が期待できます。船釣りでは大型も釣れやすいので、どんな巨大なクエが掛かっても大丈夫な強力なタックルと仕掛けでクエを釣り上げます。
クエのエサ釣りにおすすめのタックル
ロッドは大物釣り専用ロッド
ダイワ マッドバイパー ファング 198
全長(m): 1.98
継数(本): 1
仕舞(cm): 198
自重(g): 755
錘負荷(号): 60-250
適合ハリス(号):~40
ロッドはバットの強力な大物釣り専用のロッドを使用します。
ただ、穂先はアタリがわかりやすく、針の食い込み良い柔らかめのモデルがおすすめです。
長さは2mを基準に選びましょう。
リールは大型電動リールかトローリングリール
シマノ ビーストマスター 6000
ギア比: 3.1
最大ドラグ力(kg): 30
自重(g): 1370
糸巻量: PE(タナトル)(号-m) 6-750、8-600、10-500、12-350/ ナイロン(号-m) 12-400、14-350、16-300
最大巻上長(cm/ハンドル1回転): 75
リールはクエの巨体に負けない強靭なリールが必要です。
高品質で強度の高いハイグレードモデルは必須のアイテムとなるでしょう。
大型の電動リールかトローリングリールが最適で、いずれも20kg以上のドラグ力がある強度の高いモデルをおすすめします。
ラインはPEライン10号〜30号
ラインはスタンディングスタイルの場合はPEライン10号くらいを使います。置き竿のウィンチスタイルの場合はさらに太い30号ほどが推奨されています。高切れなどすると非常に危険ですので、スタンディングでもウィンチでも強度の高い高品質モデルを使用しましょう。
仕掛けは極太の胴付仕掛け
仕掛けは捨て糸仕様の胴付仕掛けを使います。仕掛けも極太のヘビーな仕掛けとなります。
ハリスには強度の強いワイヤーハリスを使います。先糸に2m程のワイヤーを取り付け、その先に親子サルカンなどを使い1.5m程のワイヤーハリスとクエ針を取り付けます。親子サルカンのもう一方には捨て糸のナイロンライン20号とオモリを付けます。オモリは100号を基準に船宿に指定されたサイズを使ってください。
ハリスはワイヤーハリス#32など
ハリスには強度の高いワイヤーハリスを使用します。サイズは#32を基準として#30〜#35くらいから選びます。
針はクエ針35号〜45号
針は高い強度を誇るクエ針がおすすめです。
オモリは100号を基準に
オモリはポイントによって使用するサイズが異なりますので、予め船宿に確認を取りましょう。スムーズに沈むスピードシンカーなどがおすすめです。
仕掛けを守る捨て糸は20号ナイロンライン
捨て糸はオモリと先糸の間に取り付け、根掛りした時に仕掛けを守ってくれます。ナイロンハリス20号など使います。
クエはジグでも釣れる!ジギングのクエの釣り方!

出典:Stockvault
クエはフィッシュイーターでもありますので、ジグでも釣ることができます。ジギング好きの人なら一度はクエもジグで釣り上げてみたいですよね。次はこのジギングでのクエの釣り方を解説します。
クエのジギングにおすすめのタックル
ロッドは強度の高いジギングロッド
ダイワ ソルティガR J62B-3LO
全長(m):1.88
継数(本):1
仕舞(cm):188
自重(g):160
ジグ・ルアー重量(g):ジギング MAX 220
適合ライン PE(号):MAX 3
クエのジギングでは100g〜350gくらいのジグを使用します。その重さに対応しているジグで、クエの巨体を釣れあげられ強度の優れるハイグレードモデルのジギングロッドがおすすめです。長さは6ft(1.8m)くらいを基準に選びましょう。
リールは高強度の中型ベイトリール
シマノ オシアジガー 4000
ギア比: 4.4
最大ドラグ力(kg): 18
自重(g): 785
pe糸巻量(号-m): 3-1200、4-900、5-700、6-580
リールはベイトリールや両軸リールなどで、強度が強くてクエの強い引きにも負けない高性能モデルがおすすめです。
ラインはPEライン6号などを使用しますので、それを200m以上は巻ける中型サイズがちょうどいいでしょう。
ラインはPEライン6号を基準に
ラインはPEライン6号サイズなどえで、高品質で強度が高い信頼できるメーカーのハイグレードモデルやジギング用のラインなどがおすすめです。
ショックリーダーはフロロカーボン20号〜30号10m
リーダーは擦れに強く感度が良いフロロカーボンを使用します。サイズは20号〜30号を使い、クエは岩礁帯での釣りがメインですので、10mくらいの長めを取りましょう。
クエのジギングにおすすめのジグ
ジグは100g〜350gくらいのジグを使用します。
潮の流れやポイントの深さに合わせて選んでください。
青物のジギングなど同様に、ベイトに合わせて選ぶと釣果が期待できます。
様々なカラーや形状のジグを用意しておくといいでしょう。
陸っぱりからブッコミ釣りのクエの釣り方!クエ釣りと言えばこれ!

出典:Foter
磯のクエのブッコミ釣りは、クエ釣りの最も代表的な釣り方です。磯釣り好きなら誰もが一度はクエを釣り上げたいと考えるでしょう。ブッコミ釣りの釣り方は船のエサ釣りと同じ様な感じで、ヘビーなタックルに捨て糸を使った仕掛けで、アジなど生き餌を使った釣り方となります。
クエのブッコミ釣りにおすすめのタックル
ロッドはクエ専用の磯竿
クエの磯釣りは根に潜られないように、一気に引き上げるのでロッドにはかなり高い強度が必要となります。クエ(モロコ)専用の磯竿も各メーカー出ているのでそれを使っていれば間違いないでしょう。基本的には置き竿での釣りとなりますので自重は気にせず強度の高い竿を使いましょう。オモリ負荷50号程度で、長さ5mくらいを基準に選んでください。
リールは大型の両軸リールやベイトリール
シマノ ティアグラ 50WLRSA右ハンドル
メーカー:シマノ
最大ドラグ力:18kg
自重:2445g
ナイロン糸巻量:20号-700m、40号-350m、60号-210m
ギア比:3.1/1.3:1
リールはナイロン80号などを100mくらい巻ける大型の両軸リールベイトリール、トローリングリールを使用します。強度やドラグ性能などが優れる高性能モデルがおすすめです。
ラインは70号〜80号ナイロンライン
ラインはナイロンラインの70号〜80号ほどの極太のラインを使用します。PEラインを使用する場合は15号など使います。磯釣りでは岩などに擦れることが多いのでナイロンラインを使う人が多いです。また、ナイロンラインは伸びる性質があるので、ライン自体がクッションの役割も果たしてくれます。
クエのブッコミ釣りにおすすめの仕掛け
クエのブッコミ釣りの仕掛けは船のエサ釣りの仕掛けと殆ど同じです。捨て糸を使った一本針の仕掛けを使い、生き餌を使ってクエを釣ります。ハリスや針のスペックなども殆ど同じで、ワイヤーハリスにクエ針を使います。ただ、オモリは船釣りほどのサイズは必要なく40号前後のオモリを使用します。
先糸とハリスにはワイヤーハリス
船釣り同様、先糸とハリスにはワイヤーハリスの#30〜#35くらいを使います。
大物が掛ることも珍しくないので強度の高いものを使用しましょう。
針は強度の高いクエ針
針はクエ針の30号〜40号程を使用します。口の大きいクエは大きめの針でも問題なく掛かりますので、強度の強いものを選びましょう。
オモリは30号〜50号の投げ釣り用オモリ
太いラインを使用しますので、オモリも大きめのサイズがおすすめです。ポイントや潮の流れなどに合わせて選びましょう。
ハードロックフィッシングのクエの釣り方!ゲーム性が高くて楽しい!

出典:Stockvault
おかっぱりからはワームを使ったハードロックフィッシングでも釣ることができます。基本的にはメバルやカサゴなどを釣るライトロックフィッシングと同じような感じですが、ヘビーなタックルと大きなサイズのワームを使って釣ります。船釣りや磯のブッコミ釣りと比べると小型狙いの釣りとなりますが、ゲーム性の高さから最近人気を集めています。
クエのハードロックフィッシングにおすすめのタックル
ロッドはハードロックフィッシング専用ロッド
ロッドはルアーを正確に扱える操作性の高さと、クエの巨体に負けない強さが必要ですので、ハードロックフィッシング専用のロッドがおすすめです。というよりも専用ロッド一択と考えて良いでしょう。長さは7.6ft(2.3m)、適合ルアーサイズは12g〜48g、適合ライン3号を基準に選んでください。
リールは強度の高いベイトリール
リールには3号のPEラインを150m以上巻けるベイトリールがおすすめです。ハードロックフィッシングでも大きめのクエが釣れることはあるので、強度の強い高品質モデルを選びましょう。
メインラインはPEライン3号
メインラインには感度が良いPEラインを使用します。ハードロックフィッシングでは感度の良さと、操作性の良さが重要となりますので、メインラインはPEライン一択と考えて良いでしょう。サイズは最低でも3号は用意しておきましょう。
リーダーはフロロカーボン10号10m
クエは根に潜られることもあるので、ショックリーダーは擦れに強いフロロカーボンがおすすめです。サイズは10号を基準に使ってください。長さはポイントにもよりますが、10mくらいの長めを使うのが一般的です。
クエのハードロックフィッシングにおすすめのルアー
大物を狙うハードロックフィッシングでは使うワームも大型です。6インチほどのサイズを基準に選ぶと良いでしょう。クエはフィッシュイーターですので、フィッシュタイプのワームがおすすめです。
釣り方を覚えればクエは釣れる!

出典:Foter
クエは船からはエサ釣りとジギングで、おかっぱりからはブッコミ釣りとハードロックフィッシングで釣ることができます。最も釣果が期待できるは生き餌を使ったエサ釣りですが、ルアーフィッシングもゲーム性が高く、憧れのクエをルアーで釣れたらその喜びは格別でしょう。ただ、ただでさえ危険の多い磯釣りで超大物のクエ釣りとなると、危険性も多いの十分注意してください。
釣り方を覚えればクエを釣り上げるのも決して夢ではありません。是非今回の記事を参考にクエ釣りに挑戦してみはいかがでしょうか!