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船からのキャスティングゲームで夏の大物、キハダマグロを釣る

夏の相模湾で釣り人を熱くさせるルアーゲーム、それがキハダキャスティングゲームです。近海最強クラスのパワフルな引きを1度でも味わうと、やみつきになってしまう事間違いなしのビックゲームです。

キハダマグロのキャスティングとは?

キハダのキャスティングゲームは、夏のルアーマンを熱くさせる大物ターゲットの代表です。ナブラを見つけ魚の動く方向を見定めルアーをキャストし、強烈な引きに耐えながら魚を引き寄せ 無事キャッチできれば、その記憶は一生の宝物になります。夏の間しか狙うことが出来ず、相模湾において6~9月がトップシーズンになります。乗合船では10000円~が基本で、まとまった群れが入れば、平日でも船が手配できない可能性も。10回挑戦しても1匹も釣れない事が当たり前の釣りですが、夢の大物を求めて多くのアングラーが夏の相模湾に集まります。

キハダキャスティングゲームのタックルは上位クラスがおすすめ

ここではキハダのキャスティングゲームについて解説をします。
20kg~の魚を狙うタックルなので、タックルも最上位クラスのものになります。流用できる道具もありますが、魚がヒットしてから後悔しないよう、また周りの方にも迷惑を掛けないようにする為にも、しっかりしたタックルを選びましょう。

キハダ専用ロッドが釣果に繋がる

以前は、大マサやGTのキャスティングロッドを流用するケースもありましたが、近年はキハダを対象とした専用ロッドも種類が増え、価格的にも手が出しやすい商品が増えてきました。新たに挑戦するのであれば、専用ロッドを購入した方が釣果に繋がります。魚の居るナブラまでしっかりと投げれるもの、掛かった魚をしっかりとコントロールし且つ自分の扱える(長時間ファイトしても体力がもつ)範囲で選ぶ事が大切です。

よく使われるものは、
8~9ft
硬さはM、MH、Hクラス
ルアーウエイトは40~80g

程度のヒラマサ・マグロ対応のキャスティングロッドになります。基本的には専用ロッドはマグロに対応と銘打ってあるので、その中から自分に合った硬さのロッドを選べば問題ありません。価格的には2.5万円~8万円程度となります。

ドラグ性能のよいリールを選びが最初の1匹に繋がる

ソルトウォータ対応の大型スピニングリールのみ使用できます。その中でも最上位に位置するクラスのリールを選択することをオススメします。ダイワではソルティガ・キャタリナの4500番~、シマノではステラSW・ツインパワーSWの8000番~が定番となっています。PEラインの4号を最低300m巻け、ドラグ性能も良いものとなると、先述の4機種以外にはほぼありません。ミドルクラスのリールで対象となりそうな物もありますが、ドラグ性能や剛性といった部分で大型のマグロがかかった事を考えるとあまりオススメはできません。ドラグは自分の扱える範囲やラインセッティング、また魚の大きさにもにもよりますが最低4~5kgでセットしてください。ファーストランで100m以上走られる事もよくあります。

道糸にも気を抜かず、しっかりとしたものを選ぶ

糸はPEラインを使用することが一般的です。太さは、マグロのサイズや自分の投げれる飛距離で変わりますが、4号~6号位までの8本撚りラインを使用します。4号だと飛距離は出ますが、30kg以上のマグロがヒットした場合の強度が心配ですし、強気のドラグ設定ができません。6号ですと強度的には問題ありませんが、飛距離が出しにくいです。ナブラに届かないと釣りにならないので、まずは4,5号あたりを選ぶことをオススメします。長さは最低でも300m以上必要になります。リールのサイズに合わせて巻けるだけ巻いておけば安心です。価格はおよそ6000円~20000円程度になります。

リーダーはフロロカーボンを使いノットは完璧に

キャステングですので、ある程度伸びのあるナイロンリーダーを使用します。太さは80lb~120Ibくらいまでとなります。ノットに関してはFGノットやPRノットなどがよく使われていますが、結び目の小さいFGノットがオススメです。リーダ長としては、自分の投げやすい長さで良いと思いますが、およそ3m前後かと思います。

最初からルアーにセットされているフックは必ずチェックを

トリプルフックを使用する場合と、シングルフックを使用する場合があります。トリプルフックの場合、カルティバのST-66クラスのものがオススメです。購入したルアーに前述のものを装備していなければ即交換する事をオススメします。(ブリクラス対応では弱い)またST-66も大きさが数種類ありますので、マグロのサイズやルアーの動きが殺されない程度の大きさでセッティングする必要があります。
シングルフックの場合は、各社フックサイズの表記がバラバラなので具体的にサイズは書けません。またルアーのサイズに合わせて自作する必要があるので、まずは定番のトリプルフックで試してみてください。(シングルをオススメしていない船宿もあるのでご注意を)

まずは、高級品よりも色々なアクションのルアーを

キャステキングなので、ハード系のプラグ類が対象になります。ペンシル、ポッパーのフローティング/シンキングが必要になります。大きさは120mm~160mm程度のもので重さは40g~80g位まで、付属しているフックやリング類はマグロの引きに耐えられないものもあるのでその場合は交換が必要です。価格的には2000~3000円程度で市販されていますが、一部ハンドメイド品等は1万円位するものもありますが、その性能はベイトフィッシュそのものになっています。まずは、大手メーカのペンシルでフローティングやシンキングのものを揃えると良いでしょう。

釣り方

キハダのキャスティングゲームは、ルアーゲームの中でもそれなりの経験が必要となります。キャスティングゲーム自体に経験が無いのであれば、まずはシイラのキャスティングゲームに挑戦されることをオススメします。基本的には魚のサイズが違うだけで一連の動作は一緒になります。船の上でやることはシンプルですが、落ちついて無駄な動作無く動作できるかがポイントですので、しっかりとイメージトレーニングしてみてくださいね。

まずは、船長や同船者の方と一緒にナブラを探す事から始まります。ナブラを探したり、鳥山を探したりしてください。見つからないと一回もキャストする事無く終わってしまいますので一生懸命探しましょう。ナブラを見つけたら釣り開始になります。ナブラの移動している方向を見定め、魚群の先頭にキャストできるように心がけてください。飛距離が足りなかったり、あらぬ方向にルアーが飛んでいったりすると魚は釣れないので、飛距離と精度を高めることが釣果UPのポイントです。魚がヒットすれば、一気にラインが出て行くので誰でもすぐにわかります。初めてヒットするとどうしていいか解らずパニックになりますが、自分のタックルとノットを信じて魚が止まるのを待ちます。魚が止まれば、ポンピングしながら巻き、また走り出したら止まるまでラインを出して~の繰り返しになります。魚が見えるところまで浮いてきたら周りに声を掛け、ギャフやネットに入れば、ファイト終了になります。ベテランの方はストロングファイトで30kgクラスを5分弱で仕留めていますが、初めてであればドラグを使い、魚を弱らせながら釣り上げる方が懸命です。

まとめ

一昔前では、すぐ近くの海で10kgを越すマグロが釣れる事なんて考えられませんでしたが、近年はタックルの進化もあり、テレビで見るようなマグロを自分で釣るという事が可能となってきています。当然そこにたどり着くまでは、技術的にも金額的にもそれなりの努力が必要ですが、一生記憶に残る様な魚を釣ってみたいと思うのであれば、挑戦する価値があります。夢に向かって一歩を踏み出しましょう!

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