作成:2018.9.3 更新:2023.5.29
投げ釣りで釣れる時期はいつ?シーズン別の釣り方を徹底解説!
身近な海水浴場や砂浜からシロギスなどが釣れる投げ釣り。初心者でも投げ釣りセットを使えば簡単に始めることができます。しかし「投げ釣りっていつが釣れるの?」って人も多いと思います。そこで今回は、投げ釣りで釣れる時期について徹底解説いたします!
投げ釣りのトップシーズンは夏と冬!

出典:photo-ac
投げ釣りのトップシーズンは7月〜9月と11月〜2月です。投げ釣りの主なターゲットであるシロギスは夏、そしてカレイは冬に最盛期を迎えます。これらの時期は比較的釣りやすく、砂浜は投げ釣りの人でいっぱいになります。投げ釣りで狙える魚はたくさんいますが、今回はシロギスとカレイに焦点を絞ってお話ししていきます。
この時期にトップシーズンになるのはなぜ?
投げ釣りが7月〜9月と11月〜4月にトップシーズンになるのは、シロギスが夏に、カレイが冬に産卵にそなえて浅場に接岸するからです。シロギス・カレイともにシーズンでない時期は、多くの場合沖の深いところに潜っています。しかし、トップシーズンになると浅瀬に接岸してきます。
接岸してくる個体数が多いことに加え、産卵前は栄養を蓄えておく必要があるので、活性も高くなり捕食スイッチが入ります。
そして、産卵直後は再び栄養を摂取して、体力の回復をしなければいけません。そのため、魚たちは非常に活発にエサを食べます。よって釣り人からすれば、この時期が数釣りが楽しめ、一番釣りやすいシーズンというわけです。
トップシーズンの投げ釣りの魅力
トップシーズンのシロギスの魅力
なんといっても簡単に釣れ、数釣りが楽しめることが1番の魅力です。シーズン最盛期のシロギスは波打ち際まで接岸してきているので、遠投せずに軽く仕掛けを投げるだけで釣れます。そのため初心者でも手軽に投げ釣りが楽しめます。個体数も多いので、投げ釣りが初めての人でも1日2ケタ以上の釣果も珍しくありません。
トップシーズンのカレイの魅力
カレイ釣りの最盛期は冬です。この頃のカレイは身が厚く、脂がのっていて非常に美味しいです。どんな料理にしても美味しく、煮付けや唐揚げなど定番料理をはじめ、シンプルに塩焼きなんかでも美味しくいただけます。シロギスほども個体数が多くないですが、トップシーズンには数釣りが楽しめるのも魅力のひとつです。
シロギスとカレイの生態について

出典:Visual Hunt
ここではシロギス・カレイそれぞれの1シーズンのサイクルをご紹介します。
シロギスの1シーズン

出典:photo-ac
まずはシロギスからご紹介します。シロギスは4月ごろから釣れだします。この時期は沖の深場に身を潜めているため、船での釣りになります。梅雨が始まる頃から徐々に、夏の産卵に向けて浅場へと上がってきます。この頃は基本的に群で行動し、外敵から身を守ります。
そして7月ごろからは本格的に活性が高まり、砂浜や海水浴場なんかに姿を現わします。8月に産卵を終え9月ごろまでは浅場にとどまります。そして10月までには深場へとどんどん落ちていきます。晩秋には群もまばらになり、シーズンオフとなります。
カレイの1シーズン

出典:Visual Hunt
続いてカレイですが、カレイは冷たい水を好む魚で、水温が下がるまでは基本的に深場にいます。9月ごろから徐々に水温が下がりはじめ、10月になると徐々にカレイは産卵のために浅場に移動してきます。11月までには多くの個体が砂浜に姿を現し、1月ごろまで栄養を蓄えます。2月がカレイの産卵期にあたり、この時だけはエサをあまり口にしなくなります。
しかし、産卵が終わるとまた活性が上がり、たくさんエサを食べて体力を回復します。3月〜4月までには個体のも大きくなり、水温の上昇とともに深場へと落ちていきます。4月下旬に入ると、まもなくシーズンオフです。
シーズンによる魚種と釣り方の変化

出典:Visual Hunt
前述のとおり、投げ釣りのトップシーズンは7月〜9月(シロギス狙い)と11月〜4月(カレイ狙い)です。一口に投げ釣りといっても、釣れる魚によって釣り方も変えなければいけません。一年を通しての投げ釣りの釣り方や傾向は以下のようになります。ぜひ参考にしてみてください!
7月から9月の投げ釣り
この時期の投げ釣りはシロギス一本です!
数釣りができ、ちょい投げセットなんかでも問題なく釣れます。
エサに石ゴカイを付けて、軽く投げたあと、ゆっくり巻いてくるだけで釣れます。
もちろん、投げ釣り用の竿と大型リールにジェット天秤をつける本格的なタックルでも釣れます!
遠めを狙えるので、大きなシロギスに出会える可能性が高くなります。
また、本格タックルを使っている人で、さらに数を伸ばしたい人は、ハリの本数が多い仕掛けを使うのもひとつの手です。
3本ハリ仕掛けを使うことでよりシロギスにアピールでき、釣果もUPしやすい。
ささめ針から出ているキス仕掛けで、3本針になっているため数釣りに最適です!
9月末から10月の投げ釣り
シロギスが釣れなくなってくると、投げ釣りシーズンは一旦落ち着きます。シロギスが深場へと落ち、カレイが浅場へと上がる前の季節です。この頃に沖めを遠投して狙うと、たまに大きなシロギスが釣れることがあります。「落ちギス」と呼ばれ、深場に落ちる直前の個体になります。
11月から2月の投げ釣り
11月になるとカレイも多く接岸してきていよいよ、カレイシーズンの始まりです。まだ小さい個体も多く、比較的ライトタックルで狙えるので入門シーズンと言ってもいいでしょう。砂浜だけでなく、砂地の堤防や海釣り公園からも狙えます。エサはアオイソメなどで釣れ、産卵が始まる2月までは釣れ続けます。この時期は、冬本番の釣りになるので防寒装備は万全にしてから釣りに行きましょう。
3月から4月の投げ釣り
産卵を終えたカレイはまた活性を高め、捕食を盛んに行います。体長も大きいものが多くなります。この時期のカレイを、桜が見れる頃に釣れることから「花見カレイ」と呼び、成長したカレイを釣ろうと投げ釣り師が集まります。大きな個体は波打ち際から少し離れたところにいることが多く、遠投が必要です。花見カレイを狙うときは、本格的なタックルで挑みましょう。
4月末から6月までの投げ釣り
この時期は投げ釣りはオフシーズンになります。カレイは深場に戻り、シロギスはまだ浅場に移り切っていません。
仕掛けを投げてみて何も釣れないことはありませんが、期待薄でしょう。そして7月からは、またシロギスの季節に入っていきます!
まとめ

出典:Visual Hunt
いかがだったでしょうか?
7月〜9月と11月〜2月と、年に2回ある投げ釣りのトップシーズン。これらの時期には数釣りが楽しめ、入門にもおすすめのシーズンです。投げ釣りをやったことがない方でも簡単に釣ることができます。本格的な投げ釣りタックルがなくても、安い投げ釣り仕掛けで十分に楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてください。
以下の記事ではシロギス・カレイそれぞれの投げ釣りの釣り方が解説せれていますので、こちらもぜひご覧ください!