作成:2018.8.28 更新:2023.5.29
シマアジ釣りにベストな時期に迫る!生態を知って大物もゲットしよう
釣るのが難しいと云われるシマアジ。その分釣れた時の喜びと達成感は特別なものです!今回はそんなシマアジが釣れる時期に迫ります。生態と釣り方もまとめました。参考にしてぜひ大物にチャレンジしてみてくださいね!
シマアジ釣りに最適な時期は6月~8月!

出典:Visual Hunt
シマアジが一番よく釣れる時期は6月~8月までです。
活性が上がるため食いがよくなり、冬の産卵期に向けて脂ものってきます。
6月~8月が最適なのはなぜ?
シマアジは1年中釣れますが、中でも6月~8月が最適な時期なのはなぜでしょうか?
シマアジは暖かい水温を好む暖海性の魚です。水温が高くなるこの時期は活性が上がり、冬の産卵期の準備で食いがよくなるので一番よく釣れる時期なのです。シマアジ釣りが初めての方は、ぜひこの時期にチャレンジしてみてください。
産卵期前に脂を蓄えるので、この時期はシマアジの食味の旬でもあります。
この時期のシマアジの魅力
シマアジは「アジの王様」と呼ばれるように、アジの中でも最高に美味しい魚です。6月~8月は旬の味を楽しむことができます。
鮮度の良いものはお刺身やお寿司で食べるのが一番美味しいですが、脂が乗りすぎていないので塩焼きや煮付けにしても食べやすく美味です。
この時期、沿岸にエサとなる小魚が多く集まるので、産卵前に体力をつけたいシマアジが沿岸に回遊してきます。エサを追って沿岸に入ってきたシマアジを磯や防波堤からカゴ釣りで狙ってみましょう。
1.5㎏級までの個体ならライトな仕掛けでも釣ることができます。回遊に当たれば釣果を伸ばすこともできます。
シマアジは引きの強さも魅力ですが、唇が弱いため針が掛かると口切れして逃げてしまうこともよくあります。その点に注意すれば、大型の個体が釣れることも夢ではありません。
シマアジの生態と釣り方に迫る!

出典:Visual Hunt
生態を知れば釣り方のコツがわかる!
シマアジは、太平洋側は岩手県より南、日本海側では能登半島より南に生息しています。沿岸から沖合にかけて18~24℃の暖かい水温を好んで、水深200mまでの場所で群れをなして回遊しています。
潮の流れの良い砂地や岩礁域で、イソメ類やエビやカニなどの甲殻類、イワシやイカナゴなどの小魚を捕食をします。胃が小さく一度に大量に食べることができないので、釣りのエサはオキアミがおすすめです。
船からも釣れますが、エサを追いかけて回遊してくるシマアジを磯や堤防から狙った方が釣りやすいでしょう。2㎏ぐらいまでの若魚は数100匹、中には1,000匹以上の群れをなしていることもあるので、1匹釣れたらその場所で釣果が期待できます。
注意点としては、シマアジは引きが強い一方で唇が柔らかくて弱いため、針がかかった時に口が切れて逃げてしまうことが多いので、慎重さと集中力が必要です。釣れた!と思っても油断は禁物です。大型のものは特に気をつけましょう。
また、シマアジは年間を通して釣れる魚ですが、貴重な水産資源のため、場所によっては禁漁区間冬の時期は禁漁をする釣り場もあります。
市場に出回っているシマアジは、ほとんどが養殖もの。天然ものは高値がつき高級魚として人気です。ほどよく脂がのっていて旨みがあり、アジの中でも絶品です!
シマアジの釣り方は主に3つ
シマアジの釣り方には主にカゴ釣り、ウキフカセ釣り、ルアー釣りがあります。
ここでは3つの釣り方を簡単にご紹介していきます。
回遊しているシマアジのサイズがわかれば、針の大きさや糸の太さなどを変えてみることも釣果を伸ばすコツです。
カゴ釣り
沿岸に回遊してくるシマアジを磯や防波堤から狙うなら、カゴ釣りがポピュラーです。
カゴ釣りは青物の回遊魚を釣るのに有効な釣り方で、簡単に仕掛けを作ることができるので初心者にもおすすめです。
シマアジを集めるための寄せエサとして天秤かごにアミエビを入れ、付けエサにオキアミを使います。
しばらく流して反応が無いようなら回収、この動作を何回か繰り返します。
潮の流れの良い場所でカゴ釣りに挑戦してみましょう!
ウキフカセ釣り
磯や防波堤から遠くの沖にいるシマアジを狙うなら、ウキフカセ釣りがよいでしょう。ウキフカセ釣りは、遠くの沖の魚がいるポイントに仕掛けを流して誘う釣り方です。
ウキには棒ウキと円錐ウキがありますが、円錐ウキの方が広範囲のポイントを狙うことができます。
カゴ釣りに比べると上級者向けの釣り方ですが、大型のシマアジに出会えるチャンスも広がります。
船釣り
釣るのが難しいと言われるシマアジですが、船釣りでは船頭さんがシマアジがいるポイントまで船で釣れていってくれるので、釣れる確率が上がります。
ビシカゴを使ったライトウィリー仕掛けと、ルアーを使ったオフショアジギングをおすすめします。
ライトウィリー仕掛けは、ビシカゴに寄せエサのコマセを入れ、海底までいったん下ろしてから1mほど仕掛けを上げてコマセを振りアタリを待つという動作を繰り返します。良型のシマアジが揃い、釣果も期待できる釣り方です。
オフショアジギングはショアジギングと同様、ライトジギング用のタックルを揃えれば初心者の方も挑戦しやすい釣り方です。
シマアジの釣り方を時期ごとに変えて釣果UP!

出典:Visual Hunt
シマアジ釣りにベストな時期は6月〜8月ですが、シマアジは1年を通じて釣れる魚です。
時期ごとの傾向や最適な釣り方をおさえて、釣果アップを目指しましょう!
シマアジ釣り解禁!4月〜5月の釣り
人気釣りスポットの駿河湾・金州や伊豆諸島・銭洲などでは、4月1日からシマアジ釣りが解禁になります。産卵後の体力回復のため食いが良くなり、徐々に釣れ始める時期です。
ベストな時期は6月〜8月!
産卵に備え、高い水温を好むシマアジの活性が上がり荒ぐいするこの時期が一番釣りやすいベストな時期です。
沿岸にエサとなる小魚が多く寄ってくるので、それを追って浅場に入ってきたシマアジを、磯や防波堤からカゴ釣りやウキフカセ釣り、ショアジギングで狙うとよいでしょう。
釣った後は、脂が程よくのったシマアジの絶品の旬の味を楽しめます。
数釣りも期待できる!9月〜11月
秋が深まっていく9月~11月も、沿岸にシマアジが回遊するので磯や防波堤などから狙うことをオススメします。数釣りも期待でき、脂ものって美味しい時期です。
伊豆諸島・神津島は10月からシマアジ釣りが解禁されます。
また、駿河湾・金州では毎年11月末から資源保護のため禁漁となるので、予定を立てる際には情報をチェックする必要があります。
12月~3月は大型を狙おう!
シマアジは成長するほど群れなくなる習性もあります。産卵期である12月~3月は、数は釣れなくなりますが、大型に成長した個体を狙える時期です。「オオカミ」と呼ばれる10kgを超えたものが釣れることもあります。
産卵を終えた大型の個体は沖で回遊するので、岸からのウキフカセ釣りや船からのオフショアジギングで狙ってみましょう。静かにアタリを待つことが重要です。
シマアジは口切れしやすいので、針にかかったらたも網を準備して確実に取り込むことが大切です。
まとめ

出典:Visual Hunt
いかがでしたでしょうか。
アジの最高峰シマアジ。天然ものは数が少なく、針に掛かっても口切れして逃げてしまうことも多く難易度は高めではありますが、その分チャレンジしがいのある魚です。
釣れれば格別な喜びと達成感、そして最高の味を堪能できます。
この記事でまとめた生態や時期ごとの釣り方、傾向を頭に入れて、ぜひ一度シマアジ釣りに挑戦してみてくださいね!