作成:2018.9.17 更新:2023.5.28
タラ釣りのベストシーズンは2回ある!その魅力を徹底解説!
冬のイメージが強いタラですが、実は釣りのベストシーズンは秋〜初冬にかけてと夏の2回です。ここでは、多くのアングラーを虜にする人気上昇中のタラ釣りの魅力を徹底解説!シーズンごとの釣りの傾向・釣り方もご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
タラ釣りのベストシーズンは8月と10月〜12月!

出典:Visual Hunt
ここで言うタラはマダラのことを指します。
おおむね1年中釣れるタラですが、ベストシーズンは8月と10月~12月です。
8月は海が穏やかで釣りやすい時期となり、夏ダラを狙うアングラーで賑わいます。10月~12月は産卵を控えた雌や白子が入った雄の数釣りが楽しめる時期です。
なぜベストシーズンが2回あるの?
タラと聞くと冬の釣りを思い浮かべる方も多いと思いますが、タラが生息する北日本の太平洋沿岸や日本海の冬の海は時化ることが多く、沖での釣りができない日も多くあります。そのため真冬の時期の釣りは敬遠される傾向があります。
8月は北日本の太平洋沿岸も日本海も穏やかで、タラの活性も上がるので釣りやすくなる時期です。産卵を終えて体力を回復し、身に旨みの詰まった大型のタラを狙うことができます。
10月~12月は冬の産卵期を前にタラが栄養を蓄えるため食いが良く、脂がのった雌や白子が入った雄の数釣りが楽しめる時期です。
このため、ベストシーズンが2回となります。
ベストシーズンのタラ釣りは魅力がいっぱい!
上述したように、8月と10月~12月は大型で美味しいタラを狙うことができるベストシーズンです。
水温が高くなる8月は、最近人気を博している中深海ジギングの絶好期です。深場で安定した釣果が期待でき、1m級の超大物が上がることもあります。白子や卵に栄養が取られる前なので、1年の中で最も身が美味しいと言われています。
10月~12月にはタラは水深250m前後の大陸棚に移動するため、この時期も中深海ジギングの格好のターゲットになります。この時期には雄のタラには白子が入るため、クリーミーでクセのない絶品の白子を楽しむことができます。
タラの生態と釣り方を解説!

出典:Visual Hunt
タラってこんな魚
タラは、北日本の太平洋沿岸や日本海に分布する寒海性の魚です。タラの仲間の中では最大種で、全長80cmから大きいものでは全長120㎝、体重20㎏以上に成長する個体もいます。寿命は13~14年。
水深約100m~550mの海底が緩やかな大陸棚斜面の底近くに生息し、幼魚は動物性プランクトンを捕食、成長とともに小魚やカニ、エビ、タコ、貝類など、なんでも食べてしまう大食漢です。タラは鱈腹(たらふく)の語源とも言われています。
産卵期は12月~3月にかけてで北ほど遅い傾向があります。
釣り場は岩礁や人工魚礁など障害物がある場所も狙い目です。定住性が強いのも特徴で、岩礁の根割れなどに居付くタラもいます。
クセがなくあっさりとした白身は、鍋やソテー、ムニエル、フライなど色々な料理で楽しめます。夏は特に身が美味しく、冬は白子が絶品!肝や胃袋などの内蔵も美味です。
エサ釣りとジギングで狙おう!
タラはエサ釣りがポピュラーですが、最近はルアーで狙うジギングが大人気となっています。
ここでは、伝統的な釣り方からジギングまでタラの3つの釣り方とちょっとしたコツをご紹介します。
1.胴付き仕掛け
胴突き仕掛けは、色々な魚種を狙う五目釣り仕掛けを兼ねています。
針にイカやサンマ、サバ、カツオなどのエサを付け、タラがいる水深までオモリを使って仕掛けを落とし、オモリで底を叩いてアタリを待つシンプルな釣り方です。
基本の5本針なら手返しよく釣れ、初心者なら3本針がおすすめです。
2.シャクリ釣り
北海道の伝統ある釣法。「シャクリ棒」と呼ばれるキラキラした棒状の疑似餌を上下に大きくシャクって誘います。シャクリ棒を着底させてから数m巻いて、その後は変化をつけながらひたすらシャクります。
基本のタックルは胴突き仕掛けと同じなので、反応を見ながら胴突き仕掛けに変えることもできます。
針にタコベイト(タコを模した擬似餌)をかぶせるのも有効で、カラーは赤、ピンク、夜光がおすすめです。
3.ジギング
タラを狙った真夏のオフショアジギング、春先の岸からのショアジギングは近年人気が高まっています。
水深の深いポイントを狙う場合は、後方重心(リアバランス)のメタルジグがおすすめ。また、タラはフォール中にも積極的に食いついてくるので、ゆっくりと落ちていく前方重心(フロントバランス)も有効です。大物はロングタイプで狙いましょう。
また、メタルジグにタコベイトを付けることでよりフォールがゆっくりになるので、さらに長い時間アピールできるようになります。
シーズンごとのタラ釣りの変化

出典:Visual Hunt
上述したように、タラ釣りのベストシーズンは8月と10月〜12月の2回です。
その他のシーズンの釣りもそれぞれに魅力があり、傾向を掴めば1年中タラ釣りを楽しむことができます。
そこでここでは、シーズンごとの釣りの傾向・釣り方を解説していきます。
8月は中深海ジギングで大物ゲット!
8月はタラ釣りの1回目のベストシーズン。この時期のタラは、日本海での中深海ジギングの人気ターゲットです。
水温が特に高いこの時期はタラは深場に落ちているので、オフショアジギングの絶好期となります。 1mを超える大物が釣れることも!1年の中で身が最も美味しい時期です。
10月~12月は大物が狙える!
10月~12月は2回目のベストシーズンです。
冬から春先の産卵期を控えたこの時期、雌のタラは食いがいいためよく釣れます。また、雄は白子を蓄えているため、食味の旬には少し早いですが高級品の贅沢な味を楽しむことができます。
オフショアジギングで釣果を伸ばしましょう!
1月~2月は海の状況次第
タラは産卵期真っ只中。海が時化る日も多く沖に出れないことも多い時期です。海が安定していれば、旬の白子を持ったタラを釣ることができます。
この時期はエサ釣りがおすすめです。シャクリ釣りではタコベイトを付けたり、アクションをゆっくりにするなどして誘ってみましょう。
3月~7月はショアジギングもおすすめ!
冬の産卵を終えると、体力を回復させるためタラはしばらく約50~100mの浅場に上がってきて荒ぐいします。この時期は漁港やサーフからも狙うことができるのでショアジギングもおすすめです。
産卵後で痩せた個体が目立ちますが、中には産卵が遅れて卵や白子を持った個体も混じっていることがあり、狙い目です。
タラ釣りを始めるなら釣りやすいベストシーズンの8月と10月~12月がおすすめ!

今回は、タラ釣りのベストシーズンが8月と10月~12月の2回あり、どちらの時期も手軽に大物の美味しいタラが狙えることをご紹介しました。ジギングもエサ釣りもシンプルな仕掛け・釣り方で楽しめるので、タラ釣りが初めてという方はまずはこの時期から始めてみてはいかがでしょうか?ぜひタラ釣りの重量感のある釣り応えと、絶品の味を楽しんでくださいね!