作成:2018.9.26 更新:2023.5.29
タコジグは堤防の足元を狙おう!タコジグの使い方からテクニックまで
タコジグでタコを釣る。エギングでイカ釣りがブームになっていますが、タコ釣りだって面白い!タコを専門に狙う釣り師がいるほどに奥深くて釣趣があります。タコジグの釣り方から狙うポイントまで、タコジグでタコを釣り上げるコツを大公開です。
目次
タコジグでタコをつろう

出典:foter
タコジグで狙うターゲットはタコ。タコ以外は釣れません。釣れるタコの種類の多くはマダコです。イイダコが釣れることもあります。
タコ釣りは専門的なイメージがありますが、初心者でも釣りやすくシーズンなら数釣りも望める釣りです。生きた餌をつけなくても良いので生餌が苦手な方にもいいですね。
食べても美味しいので、釣った後にも楽しみがあります。是非タコを釣って美味しく食べてください。
先ずはタコを知る!タコってどんな奴?

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タコは夜行性で、昼間は岩礁帯や海底のストラクチャー、堤防の割れ目などに身を隠してひっそりとしています。しかし、昼間だからといって餌を食べないわけではありません。積極的に遊泳し餌を捕食しないだけで、目の前に来た餌には飛びつくように反応します。
タコは非常に好奇心が旺盛で動いているものには興味津々で餌だと認識すれば抱き着くようにして捕食します。
触るな危険!ヒョウモンダコ
タコ釣りにはヒョウモンダコという毒々しい柄のヒョウモンダコが釣れてしまう事があります。ヒョウモンダコは毒を持っています。毒の強さは、人間の死亡例があるほどの猛毒です。絶対に素手で触ってはいけません。
タコジグ釣果の分かれ目!ココを狙う

出典:visualhunt
タコジグで釣りをする最大のポイントは狙う場所、タコジグをどこに落とすかです。タコがいないところにタコジグを落としても絶対に釣れません!
タコジグで狙うポイントは堤防の際です。堤防の岸壁の割れ目や隙間、タコが潜むことができる場所を狙ってタコジグを落とします。タコを誘って釣るのではなく、タコの潜むポイントを足を使って探っていく釣りです。ポイントからポイントへ移動して攻めていきます。
釣果を伸ばすポイントここを狙え
タコが潜んでいそうな場所を狙ってタコジグを落とします。海底の中は見えませんので想像力を駆使して、堤防の小さな隙間や段差が、海中の中でどうなっているのだろう?そんなことを考えながら堤防の際、足元を探っていきます。想像通りにタコが潜んでいた時はとっても気持ちがいいです。
- 堤防の割れ目
- 堤防の隙間
- 堤防のつなぎ目
- 堤防前のストラクチャー
タコが潜むポイントです。釣果の分かれ目はタコの目の前、鼻先にタコジグを落とすことです。タコが身を隠せそうな所ががあったらガンガン攻めていきましょう。
タコジグはどうしてタコの形なの?
タコジグはタコの形をしたものがほとんどです。どうしてタコのデザインなのでしょうか?タコを釣るのにタコの形のエギを使う。タコ同士の共食いを誘っているのでしょうか?これには2通りの考えがあります。
タコは動いているものに飛びつく
タコは好奇心旺盛な生物です。動いているものに思わず反応してしまう性質があります。しかし、遠く離れているところを何かが動いていても反応しません。目の前を通り過ぎるから反応するのです。上から落ちてくるものには特に反応が大きいです。そこでタコジグはタコの目の前を「ゆらゆら」と落ちる方法でタコを誘います。
タコジグのスカートの部分は、フォール中にはふわりと広がり、引き上げると水流ですっと細まります。ロッドアクションを連続すればあたかも生きた生物のように見えます。
タコは縄張り意識が強い
タコは縄張り意識が強い生物です。岸壁の隙間に身を隠していても、自分のテリトリーはしっかり意識しています。その為、上から落ちてきたタコジグを、縄張りを荒らす敵だと認識し、攻撃を仕掛けるのです。エサとして認識しているわけでは無い場合があるのです。タコの形をしているのは敵対意識を煽る意味があり「赤色」は最も目立つ色で攻撃のサインでもあります。
タコジグの釣り方1:足元へ落とす

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タコジグはタコのいるポイントへ仕掛けを落とすことが一番のポイントです。タコは岸壁の隙間に身を隠しているので当然タコジグも岸壁すれすれ、20cm以内を目標に沈めていきます。
タコジグを沈めるスピードは、ゆっくりと出来るだけゆっくりとです。海底に着床したら、数回しゃくって誘います。上まで巻き上げもう一度落としてもいいです。タコジグが落ちていく途中で(フォール中)にタコが乗ってくることもあります。
タコジグの釣り方2:キャストする

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タコジグはキャストするることも可能です。キャストするポイントは、海底の岩礁帯やストラクチャー周りです。そこを「ずる引き」し、ゴトゴトという感覚があったポイントを重点的にキャストして攻めます。足元の堤防際のほうが良く釣れます。キャストする場合はタコ専用のエギに付け替えるのも釣果を伸ばす良い方法です。
あたりは根掛かりみたい?
タコのあたりは重量感です。魚が掛かった時のような「走り出す躍動感」はありません。グッと重い重量感が竿先から腕に伝わってきます。あたりを感じたら少し待ち、しっかりと乗ったところを大きく合わせます。
タコジグの形は本当にいろいろ!メインの形をご紹介!

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タコジグは色や形など色々なバリエーションがあります。
ヤマシタのゆらハンターです。足が長く、ロッドアクションでゆらゆらと揺れ釣果の実績が高いアイテムです。
カラーはバイオレットで、紫外線で光るケイムラが塗られています。
こちらもヤマシタのゆらハンター。カラーは「白」です。白はタコ釣りの実績が非常に高いカラーです。タコの好物である二枚貝の中身の白と勘違いして釣れるのではないかといわれています。
つやつや光る玉でタコの好奇心を刺激します。
タコの好むアタックカラー(ピンク)を採用していて、鋭い鈎先で掛りは抜群です。
タコジグでタコを釣るときタックルは?

出典:visualhunt
タコジグのタックル、仕掛けは非常にシンプルです。ロッド、リール、ラインだけです。しかし、誤ったロッドやリールを使うと、釣りが楽しめないばかりか、ロッドが折れたりリールの破損にもつながります。簡単に選ぶポイントを表にしましたので参考にしてください。
ロッド | 7.0~8.0ft | 9:1~8:2の固め調子 |
---|---|---|
リール | スピニング〇 | ベイトリール◎ |
ライン | PE 〇 | ナイロン△ |
ロッドの選び方
タコ用ロッドは7.0~8.0ftの長さが基準です。タコ釣りはタコ専用のロッドをおすすめします。底に張り付いてしまったタコを引き離すパワーは他の竿にはありません。堤防釣で足元に専念する方は、もっと短くても構いません。餌木を付けてキャストする方はやや長めを選択するとよいでしょう。
メジャークラフトのタコ専用ロッドです。
先調子で繊細な動きをタコジグに伝えます。先調子で胴の強いロッドはパワー勝負になった時にも大タコに負けません。
タコ釣り用ロッドに特化して掘り下げた記事もあります。ロッド選びの参考にしてください。
リールの選び方
タコジグでタコを釣るときのリールはベイトリールが基本です。ベイトリールは構造上大きなギアを組み込むことが可能です。ハイギア、ハイパワーが要求されるタコ釣りにはもってこいなのです。
ただし、ベイトリールにはライントラブルが付きまといます。ベイトリールになれていない方は3000~4000番のスピニングリールもおすすめです。
プロマリン(PROMARINE)ベイトリールTSD4000タコ専DXPE8号-50M糸付
原産地:中国
付属糸 :PE8-50m
ギア比 :4.2:1
自重 (g): 435
プロマリン製の一万円以下で購入できるコストパフォーマンスに優れたベイトリールです。
他にもタコ釣りに適したリールは沢山あります。タコ釣りに特化したリールの選び方の記事があります。リール選びのポイントが詳しく解説されています。是非参考にしてください。
ラインはナイロン?PE?
ラインはPEラインが定番です。ナイロンは伸縮率が高く「伸びやすい」ラインです。パワー勝負になるタコ釣りでは、ラインの伸びは非常に釣りがやりにくいです。また、タコエギに変更してキャストする場合にもPEラインのほうが断然有利です。
タコジグをもって釣りに行こう
タコジグは堤防の足元を狙う釣りでした。竿とリールを揃えれば、エサ代もかからづに釣りを楽しむことができます。そして釣った後も食べて楽しいいターゲットです。シーズンには数釣りも期待ができファミリーフィッシングにも向いています。
同じタコをターゲットにした釣りに、ゲーム性の高いタコエギ釣りがあります。カラフルなタコエギは見た目も美しくてとても人気があります。タコジグとタコエギを交換すれば、すぐにキャストすることも可能です。
タコジグもタコエギも独特で楽しいい釣りです。タコ専用のタックルを揃えれば楽しさは倍増するでしょう。
今週末の釣りのターゲットは「タコ」にしてみませんか?