作成:2018.9.8 更新:2023.7.3
ちょい投げで狙うシロギス!狙うポントがわかれば初心者でも簡単!
シロギスといえば、サーフからの遠投投げ釣りがメインですが、近年流行しているのが、堤防などからのちょい投げでのシロギス狙いです。遠投の必要もなく、言葉通りのちょい投げで狙うシロギス釣りについて詳しく解説していきましょう。
目次
ちょい投げで狙うシロギス釣りとはどんな釣り?

出典:photo-ac
ちょい投げで狙うシロギスといっても、特別な釣り方ではありません。初心者でも使いやすいロッド、リール、仕掛けがセットになった「ちょい投げ釣りセット」でも十分ですし、扱いやすい短いロッドや小型リールに普通の投げ釣り仕掛けで釣るのも同じちょい投げです。言葉通り初心者でも投げれるくらいの距離の範囲内での投げ釣りです。その為ポイントはサーフから伸びた堤防や、漁港などの防波堤がメインとなります。つまり足元から水深のある場所がポイントとなるわけですね!狙いの時期はシロギス狙いの時期と同じです。4月~11月がメインシーズンです。
ちょい投げでシロギスを狙う時のタックルはライトなものを選べ!

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ちょい投げでの釣りは、投げ釣り用のタックルの必要はありません。あくまでもライトで使いやすいタックルを選びましょう。ちょいなげ釣りセットも選択肢の一つです。ルアー用のロッドを持っていれば、それで十分に使えます。
ちょい投げで使用するロッド
ちょい投げ用のロッドはロッド・リールセットでも十分ですが、今後、色々な釣りを考えているなら、しっかりしたルアー用のカーボンロッドを選びましょう。ルアー用のロッドでは、シーバスロッド、エギングロッドなどです。軽量で短く、反発力も強いためちょい投げに適しています。長さは7~8フィートが軽く、扱いやすいのでお勧めですね。価格帯は5000円前後から20000円クラスまで様々ですが、長く使うなら高品質のロッドが間違いありません。
シマノ フリーゲーム S80ML
全長(m):2.44
継数(本):4
仕舞寸法(cm):70.5
自重(g):135
錘負荷(号):8~25
キャストウェイト(g):5~35 / エギサイズ(号):2~3.5
適合ライン:PE(号) 0.4~1.2 / ナイロン(lb) 4~12
ちょい投げで使用するリール
ちょい投げに使用するリールは2000番クラスを選びましょう。短いロッドにマッチする軽いスピニングリールです。糸巻済の安価なリールも販売されていますが、使用頻度が多いと壊れやすいという欠点もあります。長く使うなら、メーカー品のしっかりした2000番クラスがベストです。販売時は左ハンドルが多いですが、ハンドルの方向には決まりはないので、場合によっては自分の使いやすい方向に入れ替えましょう。
シマノ FX 2500 2.5号 150m糸付
ギア比:5.0
実用ドラグ力(kg):2.0 / 最大ドラグ力(kg):4.0
自重(g):250
糸巻量(号-m):ナイロン 2-170、2.5-150、3-120 / フロロ 2-140、2.5-125、3-100 / PE 1-320、1.2-220、1.5-160
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):71
ダイワ レブロス LT2000S
ギア比:5.2
1回転巻取り長(cm):68
標準自重(g):200
最大ドラグ力(kg):5.0
標準糸巻量(ナイロン lb-m):2.5-200/3-150/4-100
標準糸巻量(ブレイド 号-m):0.4-200/0.5-170/0.6-150
ちょい投げで使用する道糸
ちょい投げで使用する道糸は、ナイロンラインの2号~3号を使いますが、どちらかというと3号をお勧めします。2号ではトラブルによる糸切れが起りやすく、初心者でも使いやすいのが3号です。100mほど巻いておけば十分です。また慣れてくるとPEラインを使用すると、アタリの感度が抜群です。熟練度が無いとPEラインはもつれが多発します。PEラインは0.8号を150mほど巻いておけばOKです。初心者にはナイロンラインがベストですね。
ちょい投げでシロギスを狙う方法は引き釣りと底釣り!

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釣り方はその名の通り、堤防などから20m~50m位、軽く投げ込んでアタリを待ちます。場合によっては引き釣りしたり、狙う位置を変えたりして探って釣ります。仕掛けはライトな投げ釣り仕掛けで狙うわけです。
引き釣りで狙うシロギス
引き釣りとは、砂底や砂利底で着底後、リールをゆっくり巻くことで、仕掛けを底に這わせながら引いてくる釣りを言います。刺し餌がゆっくり移動することで、シロギスにエサを遭遇させ、シロギスが餌を口にする確率を上げようというものです。その為、起伏の多い海底では根掛りが多発するため向かない釣りです。
引き釣りはサーフから伸びた堤防や、砂底や砂利底の漁港などの堤防から狙います。少しでも遠くへ投げると引き釣りで探る距離が長くなります。操作方法はリール少しずつ少しずつゆっくり巻きましょう。アタリは豪快です。一呼吸おいてアワセて巻き上げましょう。引き釣りの注意点は、堤防の際までやらない事です。堤防の際には、基礎と呼ばれる土台が敷かれています。土台は根掛かりの原因となります。投入方向を少しずつ変えてやれば、数釣りも可能です。
底釣りで狙うシロギス
漁港や岩場の点在する砂底や砂利底の場所にある堤防からは、引き釣りではなく、投げ込んで待つ底釣りになります。理由は引くと根掛かりするからです。とはいっても投入場所でずっと待っていてもシロキスは釣れません。2~3分待ってアタリが無ければ、竿をあおって数メートル手前に仕掛けを移動させ再びアタリを待ちます。これを繰り返すことによってシロギスを広く探る釣り方です。仕掛けの移動に竿をあおるのは、一旦仕掛けを浮かすことによって根掛かりを防ぐ役割があるからです。底釣りも引き釣り同様、投入場所をずらしながら広範囲に探ることによって数釣りが出来ます。
ちょい投げで使用するシロギス仕掛けは重さが重要!

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ちょい投げでのシロギス釣りの仕掛けは、普通の投げ釣りよりも軽い仕掛けと思ってください。投げ釣りと同じように天秤付のオモリを使います。違いはオモリの重さです。3号~10号のオモリです。もっと軽いオモリでも良いのでは思われがちですが、潮の流れのある堤防などでは、道糸が潮に流され軽いオモリですと仕掛けも一緒に流されてしまいます。
仕掛けが流れると根掛かりの原因にもなるので、潮の動かない場所では3号オモリ、潮の流れの速い場所では10号オモリを使い潮の速さによって号数調整をするのがコツです。仕掛けは「ちょい投げ仕掛けセット」というオモリ付が便利ですが、割高なため、オモリ付天秤と仕掛けを別々に購入することをお勧めします。
ちょい投げ仕掛け
ちょい投げのシロギス仕掛けは、手作りはかなり面倒なので、既製品の仕掛けを購入しましょう。本格投げ釣りでは3本バリが主流ですが、ちょい投げでは2本バリが手返しも早く、使い勝手もいいです。ハリスは1.5号、ハリは7号~8号を目安にしましょう。フグなどにハリスを噛み切られることが多いので、仕掛けは多めに持ち込みましょうね。
ちょい投げ用オモリ付天秤
ちょい投げであっても天秤仕掛けは必須です。
天秤は長めのハリス仕掛けを絡まさない役割があります。
投げ釣り用の大型天秤を使用してもいいですが、この場合ロッドに負担がかかるので注意してください。
一般的には小型のオモリ付天秤が使いやすく便利です。
ちょい投げ用誘導式天秤
誘導式天秤は、シロギスのアタリをダイレクトの捕えることが出来ます。オモリは付いていないので、ナス型オモリの号数を各種持っておいて、潮の流れや水深に応じて装着すればOKです。ちょい投げも極めるとここに到着します。
ちょい投げでシロギスを釣る餌はやっぱりイソメ!

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シロギスの餌といえばイソメです。その中でも青イソメが最強です。地方によっては青ムシで売られている場合もあります。初めての人にはどれくらい必要なの?と思われます。一人300円~500円もあれば一日分あります。
入門者には生きている青イソメをハリに刺すのはちょっと・・という人も多くいます。こんな時は青イソメのワームです。見た目もそっくりで匂いも付いています。こんなもので本当に釣れるの?と思われますが、確実に釣れます。エサ取りにも強く1パックあれば何回も釣りに行けます。サイズが各種ありますが、中サイズが一番使いやすいです。1本を3つくらいに切ってハリに刺しましょう。ただ疑似餌の為、引き釣りに圧倒的に分があります。底釣りの場合は頻繁に仕掛けを動かすアクションを付けることでシロギスが食う確率も上がります。
青イソメであってもワームのイソメであっても刺し方は同じです。イソメを長くとって針に刺すのが一般的ですが、ハリよりちょっと長いくらいでも十分に食うので、コストパフォーマンスを考えた時は1本を3つに切って針に刺すのがベストな選択です。
ちょい投げでシロギスを狙うポイントは様々!

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ちょい投げで狙うシロギスのポイントは湾内などの穏やかな堤防です。ターゲットがシロギスなので、砂浜や砂利浜に伸びる堤防が望まれます。また漁港においても同様で、砂底、砂利底を探しましょう。簡単な見分け方は、周囲がサーフであれば砂底や砂利底です。わかりづらい場合は、浅い場所の海底の様子を見てみましょう。海底がどうなっているのかを見ることが出来ます。逆に不向きな堤防は岩礁地帯に作られた港などの堤防です。海底が岩礁になっているのでシロギスには不向きです。
ベストシーズンともなれば、こんな所で釣れるの?という場所でもシロギスは釣れます。気になればとりあえず探ってみることですね。テトラなどでは絶対に釣らないようにしましょう。危険を冒してまで釣りをする必要はありません。あくまでも楽しく釣るのがちょい投げです。
ちょい投げでシロギスを狙うときにあると便利なグッズをご紹介!

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ちょい投げであってもあれば便利な必要なものがあります。順に解説していきましょう。
水汲みバケツ・・ロープを付けて海水を汲むことが出来ます。手洗いに最適で、また釣ったシロギスを一時的に生かしておくことも出来ます。
魚バサミ・・釣った魚を手で触れることなく針を外せます。
ハリ外し・・シロギスは針を呑み込んでしまうと、口が小さいのでハリを外すのに大変です。こんな時にハリ外しが大活躍します。
ちょい投げで釣れる魚たち

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ちょい投げで釣れる外道の代表的な魚を解説しましょう。
ベラ | キス釣りには必ずといっていいほど釣れます。煮付けに美味しい魚です。 |
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メゴチ | ノドクサリとかガッチョとか呼ばれます。体にヌメリがあり嫌がられますが、テンプラに美味しい魚です。 |
フグ | 小型のフグが釣れますが、持ち帰らず逃がしましょう。魚に詳しくても釣ったフグは毒の危険が伴います。必ずリリースしましょう。 |
トラギス | 赤いベラに似た魚ですが、アタリはキスそっくりで強烈です。天ぷらに最高の魚です。 |
まとめ

出典:visualhunt
ちょい投げで狙うシロギス釣りの記事はいかがでしたか。ちょい投げといってもタックルがライトなだけで、釣りとしては本格的です。初心者はもちろん、ベテランでも楽しめハマってしまう釣りの一つです。手軽に行けて、食べておいしいシロギスを釣るという釣り人ならでは贅沢が味わえますね。ちょい投げ専門でもよし、サビキ釣りの合間に、ルアー釣りの合間になど、色々楽しめるのがちょい投げです。